棚から牡丹餅(読み)タナカラボタモチ

デジタル大辞泉 「棚から牡丹餅」の意味・読み・例文・類語

たなから牡丹餅ぼたもち

思いがけない好運を得ること、労せずしてよいものを得ることのたとえ。たなぼた。
[類語]易しい簡単平易平たい容易い容易造作ない苦もなく訳がないやすやす楽楽楽ちん軽軽難無く手もなく開いた口へ餅黄金こがねの釜を掘り出したよう福徳の三年目犬も歩けば棒に当たる埋もれ木に花が咲く

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精選版 日本国語大辞典 「棚から牡丹餅」の意味・読み・例文・類語

たな【棚】 から 牡丹餠(ぼたもち)

  1. 思いもかけない幸運。労せずに幸運を得ることのたとえ。僥倖(ぎょうこう)。たなぼた。
    1. [初出の実例]「棚(タナ)から牡丹餠(ボタモチ)落したやうな」(出典譬喩尽(1786))

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ことわざを知る辞典 「棚から牡丹餅」の解説

棚から牡丹餅

まったく努力せずに思いがけない幸運に恵まれることのたとえ。

[使用例] 今度久しく上演の機を見なかった二作の上演が急に決定し、作者にとっては「棚から牡丹餅」である[三島由紀夫*上演される私の作品|1959]

[解説] 略して「たなぼた」ともいいます。逆に、努力をしなければ幸運はやってこない意で、「棚から牡丹餅は落ちてこない」「棚の牡丹餅も取らねば食えぬ」とも。

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