すらすら

精選版 日本国語大辞典 「すらすら」の意味・読み・例文・類語

すら‐すら

〘副〙 (多く「と」を伴って用いる)
① 滞りなく、なめらかに言語動作、また、物事が進行するさまを表わす語。
※三体詩幻雲抄(1527)「唐詩人の妙なるは、〈略〉いかに故事を多く用とも更にこせりめかず、すらすらとして用事の詩ともみえぬ、此皆妙なる者也」
俳諧去来抄(1702‐04)修行「ホ句は頭よりすらすらと謂くだし来るを上品とす」
② 滞ったりすることなく順調であるために、気持がすがすがしく、晴れやかなさまを表わす語。
景感道(1504‐21)「心にかくれなく、すらすらとしたる風情、中の心也」
③ 障害物がなく、すべるようになめらかなさまを表わす語。〔交隣須知(18C中か)〕

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デジタル大辞泉 「すらすら」の意味・読み・例文・類語

すら‐すら

[副]物事が滞りなくなめらかに進行するさま。「そらすらすら(と)言う」「話がすらすら(と)まとまる」
[類語]ずいとぐいとぐんぐんどんどん見る見るめきめき見る間にとんとんぐいぐいどしどしずんずんさっとさっさとっととはかばかしい円滑スムーズすいすいとんとん拍子着着順調快調好調淀みない淀みなく上首尾首尾良くはかどる電光石火あっと言う間間髪をれず迅速速やか立ち所に即座即刻時を移さずすぐさま途端たちまち刻刻刻一刻時時刻刻次第次第に矢継ぎ早波に乗る

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