掌を返す(読み)タナゴコロヲカエス

デジタル大辞泉 「掌を返す」の意味・読み・例文・類語

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精選版 日本国語大辞典 「掌を返す」の意味・読み・例文・類語

たなごころ【掌】 を=返(かえ)す[=うち返(かえ)す]

  1. 手のひらを裏返すこと。「…が如(ごと)し」「…よりも易(やす)し」などの形で、事態が容易に、あるいは安易に変化するさま、態度が急変するさまなどをいう。
    1. [初出の実例]「近代朝務如掌、朝成暮敗、実此謂」(出典玉葉和歌集‐承安二年(1172)一二月二八日)
    2. 「君を御位につけまゐらせんこと、掌を返すがごとくに候ふべし」(出典:保元物語(1220頃か)上)
    3. [その他の文献]〔漢書‐枚乗伝〕

てのひら【掌】 を 返(かえ)

  1. てのうら(手裏)を返す
    1. [初出の実例]「手(テ)の平(ヒラ)を返(カヘ)すやうに優しくするのも妙で無いから」(出典:江戸から東京へ(1923)〈矢田挿雲〉一〇)

しょう【掌】 を 返(かえ)

  1. てのひらをむけかえす。転じて、物事が非常に容易であることのたとえ。たなごころをかえす。〔説苑正諫

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