コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

ガ(蛾)(読み)ガ

百科事典マイペディアの解説

ガ(蛾)【ガ】

鱗翅(りんし)目に属する昆虫でチョウ以外のものの通称。全世界に数万種,日本にも約5000種を産する。チョウは一見明瞭な相違があるように見えるが,はっきり区別はできない。しいていえばチョウは触角が末端部で膨大して突起がなく,後翅に抱きとげを欠き,昼飛性で静止するときには翅を閉じる。ガは触角が糸状,くし状,枝状をなして先端は膨大しない。前後翅を連結する抱きとげを後翅にもち,多く夜間活動する。また静止するときは翅を広げるなどの点が異なるが,どれにも必ず例外がある。幼虫はいわゆる青虫,毛虫,芋虫で,大部分は植物の葉や茎を食べる。農業,林業上の害虫も多いが,カイコのような益虫もある。多くの種類はを作ってその中で蛹化(ようか)。成虫は一般によく灯火にくる。鱗粉は有毒と信じられているが,誤り。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典 第2版の解説

ガ【ガ(蛾) moth】

昆虫綱鱗翅目の中の一部。同じ鱗翅類でもチョウは,多くの人に愛され親しまれ,詩や歌にうたわれているが,ガは嫌われているばかりか,不気味な虫として恐れる人もいる。多くのガは夜行性で,灯火に飛来する性質をもつので,夏の夜,一家だんらんの食事中に家の中へ飛び込んできて,電灯の笠や壁にぶつかって,鱗粉が飛び散ったりすれば,決していい気分のものではない。またチョウに比べると胴が太く,鱗毛が密生している一部のガは,見ただけで嫌悪されるのも無理はない。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内のガ(蛾)の言及

【チョウ(蝶)】より

…それだけ情報量が多く多角的な分析も試みられていて,他の昆虫とは比較にならぬほど細かいデータが整いつつある。
[チョウとガ]
 一般的には今でもこの両者についての比較や区別点があげられ,とくに児童図書などには詳しく紹介されていることがあるが,その差異はすべて便宜的なものであって画然と区別することはできない。たとえば翅を開いてとまるチョウも少なくないし,昼間飛び回り花のみつを吸いにくるガも多い。…

【虫】より

…虫の字は虺の古文として用いられて〈キ〉と読み,元来はヘビ類の総称であるという。昆虫は蟲と書くのが正しく,蟲豸(ちゆうち)は肢のあるむしで,肢のないものが豸(ち)である。中国ではトラを大蟲といったように,〈虫〉は今の動物分類学上の昆虫のみではなく,虫偏のつく漢字の示すように動物の総称に用いられた。 日本ではもっぱら地表をはう種類に対してこの文字を用い,〈むし〉または〈はうむし〉と称した。大祓の詞に〈昆虫の災〉というのは作物の害虫や人体寄生虫に悩まされることが多かったからで,蛇もまた虫の一種であった。…

※「ガ(蛾)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

RE100

2014年に国際環境NGO「The Climate Group」が開始した国際的な企業連合。業務に使用する電力の100%を再生可能エネルギーに転換することを目的としている。認定を受けるためには、「企業...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android