悲痛(読み)ヒツウ

デジタル大辞泉 「悲痛」の意味・読み・例文・類語

ひ‐つう【悲痛】

[名・形動]あまりに悲しくて心が痛むこと。また、そのさま。「悲痛な面持ち」「悲痛な叫び」
[類語]びんびん切切せつせつ痛切切実深刻ひしひしつくづくしみじみじいん心からせつ沈痛悲愴悲傷悲しい物悲しいうら悲しいせつないつらい痛ましい哀れ哀切もの憂い苦しい耐えがたいしんどい苦痛であるやりきれないたまらないる瀬ない断腸の思い胸を痛める胸が痛む胸が塞がるけだるいアンニュイ胸が裂ける胸が張り裂ける胸がつかえる胸が潰れる胸がつまる気を揉む重苦しい滅入る気遣わしい塞ぐ塞ぎ込む消沈しょげるしょげ返る沈む憂鬱憂愁沈鬱メランコリー気鬱気塞ぎ鬱鬱陰鬱暗鬱鬱屈鬱結鬱気うっき鬱悶うつもん鬱積抑鬱憂さ鬱陶しい悶悶もんもん

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精選版 日本国語大辞典 「悲痛」の意味・読み・例文・類語

ひ‐つう【悲痛】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 悲しみいたむこと。心から悲しむこと。また、この上もなく悲しくいたましいこと。また、そのさま。〔書言字考節用集(1717)〕
    1. [初出の実例]「今フロレンスを失ふて悲痛(ヒツウ)に耐ず」(出典花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉付録二)
    2. 「悲痛な事実には相違ないが」(出典:東京の三十年(1917)〈田山花袋〉四十の峠)
    3. [その他の文献]〔史記‐淮南王安伝〕

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普及版 字通 「悲痛」の読み・字形・画数・意味

【悲痛】ひつう

傷心。宋・欽〔曼を哭す〕詩 歸來悲痛してふ能はず 壁上、棲(せいあ)の如し

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