沈痛(読み)チンツウ

デジタル大辞泉 「沈痛」の意味・読み・例文・類語

ちん‐つう【沈痛】

[名・形動]深い悲しみや心配ごとに心を痛めること。また、そのさま。「沈痛な面持ち」
[類語]びんびん切切せつせつ痛切切実深刻ひしひしつくづくしみじみじいん心からせつ悲痛悲愴悲傷悲しい物悲しいうら悲しいせつないつらい痛ましい哀れ哀切もの憂い苦しい耐えがたいしんどい苦痛であるやりきれないたまらないる瀬ない断腸の思い胸を痛める胸が痛む胸が塞がるけだるいアンニュイ胸が裂ける胸が張り裂ける胸がつかえる胸が潰れる胸がつまる気を重苦しい滅入る気遣わしい塞ぐ塞ぎ込む消沈しょげるしょげ返る沈む憂鬱憂愁沈鬱メランコリー気鬱気塞ぎ鬱鬱陰鬱暗鬱鬱屈鬱結鬱気うっき鬱悶うつもん鬱積抑鬱憂さ鬱陶しい悶悶もんもん

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精選版 日本国語大辞典 「沈痛」の意味・読み・例文・類語

ちん‐つう【沈痛】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 悲しみを強く感じること。深い悲しみに沈んで、胸を痛めるさま。また、その痛み。
    1. [初出の実例]「薬治沈痛纔旬日、風引遊魂是九泉」(出典菅家文草(900頃)二・夢阿満)
    2. 「其画くべき事物の中には〈略〉悲涼沈痛(チンツウ)なるものもあるべく」(出典:小説神髄(1885‐86)〈坪内逍遙〉下)
    3. [その他の文献]〔謝霊雲‐盧陵王墓下作詩〕

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普及版 字通 「沈痛」の読み・字形・画数・意味

【沈痛】ちんつう

悲痛。南朝宋・謝霊運〔廬陵王墓下の作〕詩 悽を含んで廣川に泛(うか)び を灑(そそ)いで岡を眺む 眷(かへり)みて言(ここ)に君子を懷(おも)ふ 沈痛、中腸に結ぶ

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