本物(読み)ホンモノ

デジタル大辞泉 「本物」の意味・読み・例文・類語

ほん‐もの【本物】

1 にせものや作りものでない、本当のもの。また、本当のこと。「本物の真珠」「本物の情報」
2 見せかけでなく実質を備えていること。本格的であること。「彼の技量は本物だ」
[類語]実物・本当・本式・本格・正規・正式・正格・公式・正則・正統・正調・本格的・格調・格式・品格・品位・風格・公おおやけ・公的・正しい・儀礼・礼法・礼式・礼儀・風儀・作法・よそ行き・格式張る・折り目正しい・フォーマル・本来・本筋・まっとう・正道・本道・本流・主流・中正・至当・合理的・合法的・押しも押されもせぬ・れっきと・ちゃんと・是ぜ・まとも・道理・道理至極・腰を入れる・本腰・本腰を入れる・レギュラー・オーソドックス・プロパー

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精選版 日本国語大辞典 「本物」の意味・読み・例文・類語

ほん‐もの【本物】

  1. 〘 名詞 〙
  2. [ 一 ] ほんとうの物。
    1. ① 実物。にせものでない、まさしくその物。
      1. [初出の実例]「本ものに成ったと雨戸二枚あけ」(出典:雑俳・柳多留‐四(1769))
    2. ② ほんとうのこと。事実。真実。
      1. [初出の実例]「細工料が倍ましなら、いっそ真恋(ホンモノ)にしてのきょもの」(出典:桐一葉(1894‐95)〈坪内逍遙〉四)
    3. ③ 本格的であること。技芸などで素人の域を超えていること。
      1. [初出の実例]「三味線に乗りゃ本物だ」(出典:吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉三)
  3. [ 二 ] ⇒ほんもつ(本物)

ほん‐もつ【本物】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ① もとの物。本来の物。
    1. [初出の実例]「凡貿二易本物一其罪不レ軽正倍宜二急并満一」(出典:万葉集(8C後)一八・四一二八右詞文)
  3. ② 売買の代価、あるいは売価に相当する他の物品。また、もときん。元金。本直物(ほんじきもつ)。〔高野山文書‐文永八年(1271)一二月六日・入寺寛俊田地売券〕
  4. ③ =ぞうぶつ(贓物)

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世界大百科事典(旧版)内の本物の言及

【小道具】より

…《菅原伝授手習鑑》の〈車引〉の牛,《一谷嫩軍記》の馬,《国性爺合戦》の虎のほか,蝦蟇(がま),ネズミなどの縫いぐるみの動物類,駕籠,御所車,輿,人力車などの乗物も小道具方の扱いである。 日常に使用しているものをそのまま使うときは〈本物〉といい,特別に作ったものは〈拵(こしら)え物〉,使い捨ての消えてしまうろうそく,煙草(たばこ),食べ物を〈消え物〉,こわすことを目的とした皿,茶碗,三宝などを〈壊れ物〉,動く動物,鼻緒が切れる履物,しおれる草花,射られた態(てい)で立つ矢など,あらかじめ仕掛けを施した道具を〈仕掛物〉と呼称している。能,狂言では歌舞伎の大道具に該当する職掌はなく,能舞台に置く塚,建物,舟や車など象徴的な据え道具は〈作り物〉,手に持つ中啓,刀,釣りざお,持ち枝などを〈小道具〉または〈手道具〉とよんでいる。…

※「本物」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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