互角(読み)ゴカク

デジタル大辞泉 「互角」の意味・読み・例文・類語

ご‐かく【互角/牛角】

[名・形動]《牛の角が左右ともに長短大小の差がないところから》双方力量が同じ程度で、優劣の差がないこと。また、そのさま。五分五分。「―の勝負」「―にわたりあう」
[類語]伯仲五分五分おっつかっつ拮抗どっこいどっこいとんとん等しい同じ同一等価同等均等等し並み一律一様いちようイコール五分ごぶ半半対等匹敵比肩伍するフィフティーフィフティー相半ばする肩を並べる負けず劣らず勝るとも劣らない並び立ついずれ劣らぬ似たり寄ったり並ぶ団栗どんぐりせい比べ双璧そうへきちょぼちょぼ甲乙付け難い雁行一進一退鍔競つばぜり合い竜虎相搏あいう追いつ追われつ抜きつ抜かれつ競り合うせめぎ合う攻防一歩も引かぬ同列同級同席同位符合合致一致吻合ふんごう整合暗合該当適合適応相当即応順応対応照応同質等質見合う当てはまる一緒同前同然同上同類共通同様そのまま

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精選版 日本国語大辞典 「互角」の意味・読み・例文・類語

ご‐かく【互角・牛角】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 形動 ) ( 牛の角が左右ともに長短・大小の差がないところから ) 両者の力量に差が認められないこと。互いに優劣の差がないさま。五分五分(ごぶごぶ)
    1. [初出の実例]「仏法王法牛角也」(出典:平家物語(13C前)二)
    2. 「京勢は又勢に乗り、山門方は力を落して、牛角(ゴカク)の戦に成りにけり」(出典太平記(14C後)一七)
    3. [その他の文献]〔止観輔行‐一・一〕
  3. ( ━する ) 対等に張り合うこと。
    1. [初出の実例]「その時であった! わが日本帝国の富が世界列強と互角するやうになったのは!」(出典:海に生くる人々(1926)〈葉山嘉樹〉三九)
  4. ( 牛の角で作るところから ) 陰茎の形の淫具。張形(はりかた)
    1. [初出の実例]「大小はあれど直段は牛角なり」(出典:雑俳・柳多留‐一四(1779))

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