どっこいどっこい(読み)ドッコイドッコイ

デジタル大辞泉 「どっこいどっこい」の意味・読み・例文・類語

どっこい‐どっこい

[形動]両者の力・勢いなどが互いに同じ程度優劣がないさま。「両チームの戦力はどっこいどっこいだ」
[類語]おっつかっつ互角伯仲五分五分拮抗きっこうとんとん等しい同じ同一等価同等五分ごぶ対等匹敵比肩伍するフィフティーフィフティー相半ばする肩を並べる負けず劣らず勝るとも劣らない並び立ついずれ劣らぬ似たり寄ったり並ぶ団栗どんぐりせい比べ双璧そうへきちょぼちょぼ甲乙付け難い雁行一進一退鍔競つばぜり合い竜虎相搏あいう追いつ追われつ抜きつ抜かれつ競り合うせめぎ合う攻防一歩も引かぬ元元均等一律一様イコール同列同級等し並み同席同位符合合致一致吻合ふんごう整合暗合該当適合適応相当即応順応対応照応同質等質見合う当てはまる一緒同前同然同上同類共通同様そのまま

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精選版 日本国語大辞典 「どっこいどっこい」の意味・読み・例文・類語

どっこい‐どっこい

  1. [ 1 ] 〘 感動詞 〙 ありったけの力をだしてやっとのことでことを行なうときに発することば。どっこいしょ。
    1. [初出の実例]「春の夜の自然の時はやはらにて〈西吟〉 とっこいとっこい鳥の囀利〈西六〉」(出典:俳諧・西鶴五百韻(1679)何秤)
  2. [ 2 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙 勢いが互いに同じくらいで優劣のないさま。とんとん。
    1. [初出の実例]「私だって貴方を十何年も騙してゐたんですもの。どっこいどっこいだわ」(出典:猟銃(1949)〈井上靖〉みどりの手紙)
  3. [ 3 ] 〘 名詞 〙
    1. 玩具として、また博打(ばくち)福引などに用いられる具。円盤に、中心から四方に線をひいて区画し、その区画の中に点数または品物の名を書いておき、中心の軸に指針をつけ、それをまわして、その止まったところの点数・品物を得る仕組のもの。また、円盤を回転させ、それに矢などを射る仕組のものもある。渦(うず)
      1. どっこいどっこい<b>[ 三 ]</b><b>①</b>〈絵本風俗往来〉
        どっこいどっこい[ 三 ]〈絵本風俗往来〉
      2. [初出の実例]「当夏の頃よりブンマハシ店(東京のドッコイドッコイ)が大流行にて」(出典:朝野新聞‐明治一四年(1881)一二月二五日)
    2. 倒れないようにいっしょうけんめい平均をとること。また、そのさま。
      1. [初出の実例]「みんなお互に独木橋(まるきばし)をどっこいどっこいをしながら歩いてゐるような商売だから」(出典:金(1926)〈宮嶋資夫〉九)

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世界大百科事典(旧版)内のどっこいどっこいの言及

【伝助賭博】より

…単に伝助ともいう。タバコの空箱3個を並べて印のあるものをあてるモヤガエシ,ガラス張りの台のなかの針のさす場所をあてるドッコイドッコイ,紙を丸めた小さな玉を使うモミダマなど各種ある。いずれもしかけがあるかさくらを使う〈いかさま〉で,客には〈やらずぶったくり〉といって賭金をとらせない。…

【吹矢】より

…江戸中期以後には,楊弓場と同じく民衆の娯楽となり,盛り場に吹矢場が現れ,吹き当てると,上下からさまざまの細工物が出るしかけになっていて,明治初年まで流行した。明治期には丸い板に人気俳優や力士名などを書き,これを回転させながら吹矢で命中させ,等級順位によって賞品を出す遊びがあり,さらに街頭で〈どっこいどっこい〉という賭け遊びとなった。【斎藤 良輔】。…

※「どっこいどっこい」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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