精選版 日本国語大辞典「肩を並べる」の解説
かた【肩】 を 並(なら)べる
① 並んで立つ。並んで歩く。また、物など同じ場所に並ぶ。
※今昔(1120頃か)二六「然れば、肩を并ぶる人无(なく)て下る程に」
※浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉一「歯磨の函と肩を比(ナラ)べた赤間の硯が一面」
② 対等の位置に立つ。同じような勢いや力をもつ。
※宇津保(970‐999頃)菊の宴「あまくだれるかとみえし人にかたをならべ、かみに見し人をしもに見」
※源平盛衰記(14C前)一「六波羅殿の御一家の公達と云ひてければ、花族も英才も面を向へ肩を並(ナラブ)る人なかりけり」
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