精選版 日本国語大辞典 「じっと」の意味・読み・例文・類語
じっ‐と
〘副〙
① 体を動かさないで静かにしているさまを表わす語。
② 力をこめて押したり引いたり締めつけたりなどするさまを表わす語。ぎゅっと。
※六物図抄(1508)「四鉢を取てかさねて左手に置て右手にてじっとをし合」
③ がまんしながら静かにしているさま、堪え忍んでいるさまを表わす語。
※土井本周易抄(1477)三「地の中へはいってじっと止息してをるぞ」
④ 深く静かに考えこむさまを表わす語。つくづく。つらつら。よくよく。
※大学垂加先生講義(1679)「これをかうせふずとぢっと心に覚悟するところ、意思などと云義にて、力の入る思入なり」
⑤ 視線をそらさないで、物をよく見つめるさまを表わす語。つくづく。
※玉塵抄(1563)八「帝の左右の臣をじっとみていわしむたぞ」
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