じっと(読み)ジット

デジタル大辞泉 「じっと」の意味・読み・例文・類語

じっ‐と

[副](スル)
1 動かないで、そのままの状態を保つさま。「家でじっとしている」
2 視線や心などを集中して、よく見たり考えたりするさま。つくづく。「相手の顔をじっと見つめる」「じっと考え込む」
3 心を抑えてがまんするさま。「非難にじっと耐える」
4 力をこめて、押したり引いたり踏んだりするさま。ぎゅっと。
「陳平が高祖の足を―踏んだぞ」〈蒙求抄・四〉
[類語](1)つくねん・どっかと・凝然/(2)じろり・きょときょと・きょろきょろ・ぎょろぎょろ・じろじろ・きょろり・ぎょろり・まじまじ・しげしげ・つくづく・はた・きっと・はった・明視・がん見み・熟覧・細見・嘱目しょくもく・瞠若どうじゃく・瞠目どうもく・矯ためつ眇すがめつ・鵜うの目鷹たかの目・蚤のみ取り眼まなこ・視一視・目する・見入る・見張る・見澄ます・目を凝らす・注目・虎視・虎視眈眈たんたん・注視・刮目かつもく・目配り・凝視・目撃・着目・着眼・直視・正視・見る・眺める・見遣る・見詰める・見据える・睨にらむ・目に留まる・目を留める・目を配る・目を注ぐ・目を付ける・目を向ける・目をくれる・視線を注ぐ・目を遣る・目にする・目を据える・瞳を凝らす・瞳を据える・目を奪われる・目を輝かす・目を光らす・目を転ずる・目を向ける・目が行く・目を皿にする

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精選版 日本国語大辞典 「じっと」の意味・読み・例文・類語

じっ‐と

  1. 〘 副詞 〙
  2. ① 体を動かさないで静かにしているさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「舞止むる時の扇は、〈略〉じっと止むる也」(出典:申楽談儀(1430)よろづの物まねは心根)
  3. ② 力をこめて押したり引いたり締めつけたりなどするさまを表わす語。ぎゅっと。
    1. [初出の実例]「四鉢を取てかさねて左手に置て右手にてじっとをし合」(出典:六物図抄(1508))
  4. ③ がまんしながら静かにしているさま、堪え忍んでいるさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「地の中へはいってじっと止息してをるぞ」(出典:土井本周易抄(1477)三)
  5. ④ 深く静かに考えこむさまを表わす語。つくづく。つらつら。よくよく。
    1. [初出の実例]「これをかうせふずとぢっと心に覚悟するところ、意思などと云義にて、力の入る思入なり」(出典:大学垂加先生講義(1679))
  6. ⑤ 視線をそらさないで、物をよく見つめるさまを表わす語。つくづく。
    1. [初出の実例]「帝の左右の臣をじっとみていわしむたぞ」(出典:玉塵抄(1563)八)

じっとの補助注記

かなづかいは、古くは「じっと」が多く、江戸期から明治にかけて「ぢっと」も多くなる。

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