めろめろ(読み)メロメロ

デジタル大辞泉 「めろめろ」の意味・読み・例文・類語

めろ‐めろ

[副]
炎が燃え上がるさま。めらめら。
「それが黒い趾を残して―と燃え拡がるのを見るのが」〈長塚
いくじなく泣くさま。めそめそ。
「ええ、―とほえづら、こりゃ勘平武士はすたったわやい」〈浄・忠臣蔵
[形動]しまりがなくなるさま。自制力抵抗力などを失うさま。「恋人の前ではめろめろになる」
[類語]ぞっこん首ったけのめり込む入れ込む夢中血道を上げる骨抜きいかれる溺れるふける凝る耽溺たんでき惑溺執心頓着執着固執偏執我執とらわれる深入りはまるはまり込む身を焦がす狂おしい物狂おしい入れあげる病み付きとりこ心酔心ここにあらず心を奪う狂わしい悩ましい熱狂的悶悶もんもん惑乱切ないやりきれない思い乱れる思い悩む思い焦がれる胸苦しい息苦しい重苦しい苦痛る瀬無い憂さ憂い不如意堅苦しい気詰まり忍びないエキセントリック逆上のぼせるのぼせるアブノーマル常軌を逸する乱心取り憑く術無い辛酸をなめる心を痛める艱難かんなん思い煩う

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「めろめろ」の意味・読み・例文・類語

めろ‐めろ

[1] 〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① いくじなく、たやすく泣くさまを表わす語。めそめそ。
浮世草子・風流曲三味線(1706)六「めろめろ泣く所ではない」
② 炎を上げてたやすく燃えるさまを表わす語。めらめら。
※俳諧・文化句帖‐補遺(1806‐11)「伽藍もめろめろと燃へて」
③ 塗り物などがたやすく剥げるさまを表わす語。
名語記(1275)六「ぬり物などのめろめろとはぐる」
[2] 〘形動〙 しまりがなくなるさま。すっかり打ちのめされるさま。「初孫のかわいさにめろめろになる」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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