日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
ハート(Moss Hart)
はーと
Moss Hart
(1904―1961)
アメリカの劇作家、演出家。彼の原作にG・S・コーフマンが加筆した『生涯に一度』(1930)で成功を収め、このコンビによる風刺喜劇『それを持っては行かれない』(1936。ピュリッツァー賞受賞)、ミュージカル台本『私は身を正したい』(1937)、『晩さんにきた男』(1939)など秀作が続いた。ミュージカル『マイ・フェア・レディ』の演出も手がけ、単独作もあるが、『生涯に一度』上演に至るまでを描いた自伝『第一幕』(1959)は続編を期待されるほど好評であった。
[森 康尚]
『内村直也訳『晩さんにきた男』(『現代世界戯曲選集9 アメリカ篇2』所収・1954・白水社)』
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