普及版 字通 「卵(漢字)」の読み・字形・画数・意味
卵
常用漢字 7画
[字訓] たまご
[説文解字]
[字形] 象形
卵の対生する形。〔説文〕十三下に「そ物、すること無きものは卵生なり。象形」とあり、〔段注〕に魚卵の形であろうという。〔礼記、内則〕「卵」の〔注〕に「讀んで鯤(こん)と爲す。鯤は魚子なり」とあって、魚卵のときは音が異なるようである。また〔五経文字〕等に〔説文〕を引いて、(こう)を卵の古文とするが、は礦の古文でその象形。声義ともに異なる。卵は卵の相対し、相連なる形である。
[訓義]
1. たまご。
2. まるいもの、睾丸。
3. 大きい。
[古辞書の訓]
〔和名抄〕卵 加比古(かひこ)〔名義抄〕卵 カヒコ 〔立〕卵 シケシ・カヒコ
[部首]
〔説文〕に一字、〔玉〕に四字を属する。空卵や孚化(ふか)に関する字がある。
[熟語]
卵育▶・卵殻▶・卵危▶・卵硯▶・卵▶・卵息▶・卵胎▶・卵蛋▶・卵塔▶・卵白▶・卵養▶・卵翼▶
[下接語]
危卵・魚卵・卵・蚕卵・産卵・生卵・胎卵・探卵・鳥卵・乳卵・排卵・孵卵・翼卵・累卵
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報