卵・玉子(読み)たまご

大辞林 第三版の解説

たまご【卵・玉子】

鳥・魚・虫などの雌性の生殖細胞で、大きくなってひなや幼生となるもの。 → らん(卵)
鶏卵。 「 -料理」
将来、ある地位や職業につくために、修業中の人。 《卵》 「医者の-」
本格的になる前の未発達のもの。 《卵》 「台風の-」

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精選版 日本国語大辞典の解説

たま‐ご【卵・玉子】

〘名〙
① 母体動物の生殖器内に生じ、発育して幼動物となることのできるもの。だいたい球形の細胞で、中に原形質、核、卵黄、脂肪球などがはいっている。その構造は動物によって異なる。外面にはさらに卵殻(鳥類)または、卵膜(昆虫類は厚い卵胞膜、蛙などはゼリー状物質、蛇などは柔らかいじょうぶな被膜)がある。卵子(らんし)。卵細胞。〔和漢三才図会(1712)〕
② 特に、鶏の卵のこと。鶏卵。
※池辺本御成敗式目注(室町初か)四〇条「碁石を十二かさねて、其上に九の卵子かさねんと云へり。〈略〉碁石十二に鶏の卵を九つかさぬるに、ちっともをちず」
当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉九「鶏卵(タマゴ)も三つ四つ持って来い」
③ 物事の起こりはじめ。また、たね、もと。
④ 修業中の人。まだ、その事で一人前にならない人。
※評判記・嶋原集(1655)「この比の新造には出来物なり。〈略〉心もよし、御全盛の玉子とは此人の事にこそ」
⑤ 和船の綱類を接続または留めるための便宜をはかって、綱の端を鶏卵状の輪にしたもの。用途により桁玉子、くくり玉子、蝉玉子などの名がある。〔今西氏家舶縄墨私記(1813)〕
[語誌]上代には「卵」を表わす語として「かひご(殻子)」があったが、中世において「蚕」が「かいご」とも呼ばれ、それによる同音衝突を避けるために「たまご」が用いられるようになり、近世に入って「たまご」が一般化した。

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