デジタル大辞泉 「寺」の意味・読み・例文・類語
てら【寺】
2 (延暦寺を「山」というのに対して)
3 住職。
「去る―の仰せらるるは、…
4 「寺子屋
」の略。「―に上げて手習ひをさすれども」〈仮・浮世物語・一〉
5
「―が大纏のかしらでも、もらふの引くのといふこたあ、五分でもならねい」〈洒・自惚鏡〉
6
「此の親父へ人をよこして、―をしてくれると思って」〈浄・矢口渡〉
[下接語](でら)尼寺・
[類語]伽藍・仏閣・寺院・仏家・梵刹・仏寺・仏刹・山門・古寺・古刹・巨刹・名刹
」の略。

公
鐘(ちゅこうけいしょう)〕に「
年に至るまで、
を是れ寺(たも)て」とあり、また〔石鼓文、田車石〕に「秀弓寺射す」とあるのは待って射つ意であるらしい。いずれもその状態をしばらく持続することをいう。〔説文〕三下に「
なり。法度
る
なり」と官府の意を以て解するのは、漢以後の用義である。〔詩、大雅、瞻
〕「時(こ)れ維(こ)れ
寺」の寺は寺人、近侍の宦官をいう。外交の役所であった鴻臚寺を、のち浮
(ふと)(僧)の居舎としたので、のち仏寺の意となった。
・恃・持・
など十五字を収める。特定の状態を持続する意をもつ語のようである。詩の古文は之に従う形であるが、詩とは呪誦としてその呪能を維持するものの意であろう。
は同声。俟は待つ意。持・
・
di
は声近く、
は
(たくわ)う、また
は人を待つ意である。
▶・寺禽▶・寺磬▶・寺庫▶・寺刹▶・寺寺▶・寺舎▶・寺主▶・寺処▶・寺署▶・寺省▶・寺人▶・寺前▶・寺曹▶・寺僧▶・寺
▶・寺庭▶・寺奴▶・寺塔▶・寺内▶・寺尼▶・寺碑▶・寺壁▶・寺辺▶・寺門▶・寺裏▶・寺楼▶
寺・
寺・古寺・孤寺・湖寺・荒寺・
寺・山寺・社寺・秋寺・省寺・僧寺・台寺・塔寺・内寺・尼寺・破寺・廃寺・府寺・婦寺・仏寺・碧寺・法寺・坊寺・僕寺・末寺・名寺・野寺・林寺・列寺出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

寺出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
→寺院
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
→寺院
…仏教の宗教活動の中心となる建物およびその所在する領域(境内)。精舎(しようじや),僧伽藍(そうぎやらん)(伽藍(がらん)),仏刹(ぶつさつ),寺(てら)などとも呼ばれ,仏舎利をまつる塔,仏像や諸尊像をまつり仏事供養を行う諸堂,僧侶の修行のための諸施設,布教のための諸施設などを含む。
[インド]
仏教寺院は,釈迦が比丘(びく)たちの修行のため,雨季に一定の土地を画して(結界)止住させた(安居(あんご))ことに始まる。…
…これが中央アジアを経て後漢代(1~3世紀)に中国に伝えられた。塔殿と僧房その他を有する建築群に官衙(かんが)や宮宅の形が応用されて,官庁の意である寺という呼び方が使われ,外来宗教(今日ではキリスト教を除く)の施設が寺と呼ばれた。院は障壁で包まれた一部の意で,寺の一部分を指したものである。…
…近世城下町は城郭を中心に,武士の居住地である武家地と,商人・職人の居住地である町人地で構成されたが,これらを取り囲む外郭の要所に寺院が集団的・連続的に配置された。この部分を寺町と呼ぶ。…
※「寺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
[名](スル)二つ以上のものが並び立つこと。「立候補者が―する」「―政権」[類語]両立・併存・同居・共存・並立・鼎立ていりつ...