帳・帷(読み)とばり

精選版 日本国語大辞典 「帳・帷」の意味・読み・例文・類語

と‐ばり【帳・帷】

〘名〙 (古く「とはり」とも)
① 室内や寝所・帳台厨子高御座(たかみくら)、また、外部との境などに垂らして、区切りや隔てとしたり、光をさえぎったりなどするための布。壁代(かべしろ)几帳(きちょう)のれんなど。とばりちょう。
書紀(720)履中即位前(図書寮本訓)「乃ち室(よとの)に入て、帳(トハリ)を開きて玉床(みゆか)に居(ま)します」
② 物を隔て区切るもの、覆い隠して見えなくするもののたとえにいう。
※建長八年百首歌合(1256)「七夕のよとてのすがた立かくすきりのとはりに秋風ぞふく〈藤原家良〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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