曖昧模糊(読み)アイマイモコ

デジタル大辞泉 「曖昧模糊」の意味・読み・例文・類語

あいまい‐もこ【曖昧模×糊】

[ト・タル][文][形動タリ]物事内容意味がはっきりせず、ぼんやりしているさま。「曖昧模糊とした状態」
[類語]不確か曖昧うやむやあやふや漠然漠漠おぼろげ不鮮明不明瞭ファジー煮え切らないどっちつかず要領を得ない雲を掴むなんとなくなんだかそこはかとないほんのりなんとはなしどことなくそれとなしに心なしなにかしら思いなしかほのかぼけっと朦朧もうろうぼやけるもやもや模糊茫乎ぼうこぼうっと茫茫ぼうぼう茫漠ぼうばくもやくやもやつくぼんやり彷彿ほうふつ憂鬱憂さ鬱気気鬱鬱鬱陰鬱鬱然鬱陶しい物憂い暗鬱沈鬱くよくよくしゃくしゃ重苦しいくさくさ滅入る塞ぐ塞ぎ込む気塞ぎ悶悶もんもんやるせないくすぶるわだかまる意気消沈暗澹あんたん胸騒ぎ怪訝けげんいぶかしいいぶかる辛気歯がゆいいらいら

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精選版 日本国語大辞典 「曖昧模糊」の意味・読み・例文・類語

あいまい‐もこ【曖昧模糊】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動タリ ) 物事がはっきりしないで、ぼんやりしていること。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「曖昧模糊(アイマイモコ)の間に風評が消えたは」(出典当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉一七)

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四字熟語を知る辞典 「曖昧模糊」の解説

曖昧模糊

物事がはっきりしないで、ぼんやりしていること。また、その様子

[活用] ―たる・―とした。

[使用例] 描写は少しも眼に浮かび上がってこない。そうして読み終わったあとは、何を書こうとしているのか意図は曖昧模糊であった[松本清張*渡された場面|1976]

[使用例] そのころぼくは、自分自身があたかも影のように曖昧模糊としてしまい、まったく現実性を失ってしまうような感じにときとすると襲われたものであったから[北杜夫幽霊|1960]

[解説] 同意の「曖昧」と「模糊」を重ねて強調した表現

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