末節(読み)マッセツ

デジタル大辞泉 「末節」の意味・読み・例文・類語


ばっ‐せつ【末節】

まっせつ(末節)

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精選版 日本国語大辞典 「末節」の意味・読み・例文・類語

まっ‐せつ【末節】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 物事の本質的でない部分。つまらない事柄。些細な事柄。枝葉末節。ばっせつ。
    1. [初出の実例]「雖礼儀三百、威儀三千、節文度数、粲然可一レ観、皆虚文末節、要不観焉」(出典:童子問(1707)上)
    2. [その他の文献]〔礼記‐楽記〕
  3. 文章などの終わりの方の一部分。末章。ばっせつ。
    1. [初出の実例]「其日の興行はセヰルラの剃手(とこや)にて、その末折(マッセツ)の終りてより」(出典:即興詩人(1901)〈森鴎外訳〉嚢家)
  4. 晩年。老後。晩節。

ばっ‐せつ【末節】

  1. 〘 名詞 〙まっせつ(末節)
    1. [初出の実例]「然るもなほ其末節(バッセツ)縦令(たとひ)声調は流るる如きも〈略〉未だ真正なる詩と云ふべからず」(出典:詩辨(1891)〈内田魯庵〉)

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普及版 字通 「末節」の読み・字形・画数・意味

【末節】まつせつ

小さな儀節。枝葉末節。〔礼記楽記席を鋪(し)き、俎(そんそ)を陳(つら)ね、豆(へんとう)を列ね、升を以て禮と爲すは、禮の末なり。

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