九分九厘(読み)クブクリン

デジタル大辞泉 「九分九厘」の意味・読み・例文・類語

くぶ‐くりん【九分九厘】

十分じゅうぶ一厘だけ足りない意から》
ほとんど完全に近いこと。九分どおり。「九分九厘まで出来ている」
(副詞的に)そうなることがほぼ確実であるさま。ほとんど。九分どおり。「当選九分九厘まちがいない」
[類語]ほぼ大体ほとんど大部分大方大抵大半大多数絶対多数九分通り十中八九多く総じておおむね大概全般百般万般多数数多無数あまたあまねく通じてあらかたおよそおおよそ総体大略押しなべて

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精選版 日本国語大辞典 「九分九厘」の意味・読み・例文・類語

くぶ‐くりん【九分九厘】

  1. 〘 名詞 〙 ある物事に関する予測推測が、ほぼ確実だと思われること。九分どおり。「ほとんど」「間違いなく」の意で副詞的にも用いる。
    1. [初出の実例]「十のものなら九分(ブ)九厘(リン)勝に違ひはあるめえが」(出典:歌舞伎・黒手組曲輪達引(1858)二幕)

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四字熟語を知る辞典 「九分九厘」の解説

九分九厘

ある物事に関する予測や推測が、ほぼ確実だと思われること。

[使用例] 初秋にはほとんど九分九厘の成功まで漕ぎつけた[司馬遼太郎王城の護衛者|1965]

[使用例] 治療といっても、網膜がめちゃめちゃになってしまったので、九分九厘は難しいそうです[円地文子*蛇の声|1970]

[解説] 「ほとんど」「間違いなく」の意味で副詞的にも用います。

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