やいやい(読み)ヤイヤイ

デジタル大辞泉 「やいやい」の意味・読み・例文・類語

やい‐やい

[感]
ぞんざいな呼びかけに発する語。「やいやい、もっと気をつけてものを言え」
呼びかけに発する語。
「―、むさとそばへな寄りおっそ」〈虎清狂・蟹山伏
[副]言いたてたり催促したりするさま。また、落ち着きなく騒ぎたてるさま。「やいやい小遣いをせがまれる」「やいやい言われてみこしをあげる」
[類語]やいのやいのああ言えばこう言う揚げ足を取るあげつらう言いたい放題言い立てるうるさいうるさ型鸚鵡おうむ返しかき口説くがたがたがみがみくそみそくだくだぐだぐだくだくだしい口うるさい口が減らない口が悪い口汚い口さがない口幅ったい口任せ口やかましいくどいくどくどくどくどしいクレーマーけちを付ける喧喧囂囂けんけんごうごう口角泡を飛ばす小うるさいごてごて小やかましい懇懇嘖嘖さくさく舌長しちくどい四の五の重箱の隅をつつく重箱の隅を楊枝ようじでほじくる諄諄じゅんじゅん針小棒大ずけずけずばずばたらたらちくちく喋喋ちょうちょう丁丁発止つべこべ滔滔とうとうどうのこうのとやかくなんのかのねちねちねっちりぶすぶすぶつくさぶつぶつべちゃくちゃぺちゃくちゃぼろくそまくし立てる回りくどい耳に胼胝たこができる蒸し返すやかましいやかまし屋

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精選版 日本国語大辞典 「やいやい」の意味・読み・例文・類語

やい‐やい

  1. [ 1 ] 〘 感動詞 〙 ぞんざいに、また、尊大な態度相手に呼びかける時にいうことば。
    1. [初出の実例]「やいやい。むさとそばへなよりおっそ」(出典:虎明本狂言・蟹山伏(室町末‐近世初))
  2. [ 2 ] 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある )
    1. 物をせがんだり、催促したりするさまを表わす語。
      1. [初出の実例]「あまえた強請(ねだ)るような眼つきで顔をのぞかれ、やいやいとせがまれて」(出典浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉三)
    2. 落ち着きなく騒ぎたてるさまを表わす語。
      1. [初出の実例]「憂慮(きづか)ふより寧ろ口惜がって、ヤイヤイ騒ぐから」(出典:婦系図(1907)〈泉鏡花〉前)

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