やいやい(読み)ヤイヤイ

デジタル大辞泉 「やいやい」の意味・読み・例文・類語

やい‐やい

[感]
ぞんざいな呼びかけに発する語。「やいやい、もっと気をつけてものを言え」
呼びかけに発する語。
「―、むさとそばへな寄りおっそ」〈虎清狂・蟹山伏
[副]言いたてたり催促したりするさま。また、落ち着きなく騒ぎたてるさま。「やいやい小遣いをせがまれる」「やいやい言われてみこしをあげる」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「やいやい」の意味・読み・例文・類語

やい‐やい

  1. [ 1 ] 〘 感動詞 〙 ぞんざいに、また、尊大な態度相手に呼びかける時にいうことば。
    1. [初出の実例]「やいやい。むさとそばへなよりおっそ」(出典:虎明本狂言・蟹山伏(室町末‐近世初))
  2. [ 2 ] 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある )
    1. 物をせがんだり、催促したりするさまを表わす語。
      1. [初出の実例]「あまえた強請(ねだ)るような眼つきで顔をのぞかれ、やいやいとせがまれて」(出典浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉三)
    2. 落ち着きなく騒ぎたてるさまを表わす語。
      1. [初出の実例]「憂慮(きづか)ふより寧ろ口惜がって、ヤイヤイ騒ぐから」(出典:婦系図(1907)〈泉鏡花〉前)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android