デジタル大辞泉
「言立てる」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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いい‐た・てるいひ‥【言立】
- 〘 他動詞 タ行下一段活用 〙
[ 文語形 ]いひた・つ 〘 他動詞 タ行下二段活用 〙 - ① 特に取り立てて言う。強調する。主張する。言い張る。
- [初出の実例]「着給へるものどもをさへいひたつるも物いひさがなきやうなれど」(出典:源氏物語(1001‐14頃)末摘花)
- 「なき名のみたかをの山といひたつる君はあたごの峯にやあるらん〈八条大君〉」(出典:拾遺和歌集(1005‐07頃か)雑下・五六二)
- ② 次々と数え上げて言う。列挙して強く述べる。数え立てる。
- [初出の実例]「にほはしき所も見えず、いひたつれば、悪(わろ)きによれるかたちを」(出典:源氏物語(1001‐14頃)空蝉)
- 「人をそしることを好て、とがをつよく云立て」(出典:寛永刊本蒙求抄(1529頃)三)
- ③ 目上の人に向かって言う。申し上げる。
- ④ 言いふらす。評判を立てる。
- [初出の実例]「金は残らずおめへが巻あげ、世間は分散ひろぐといひたて」(出典:人情本・春色梅児誉美(1832‐33)後)
- ⑤ 宣伝の口上を述べる。
- [初出の実例]「木戸口に浮世又平、白髪親仁にて、云(イ)ひ立(タ)てて居る」(出典:歌舞伎・浮世柄比翼稲妻(鞘当)(1823)二幕)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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