捲し立てる（読み）マクシタテル

デジタル大辞泉

まくし‐た・てる【^×捲し立てる】

［動タ下一］［文］まくした・つ［タ下二］勢いよく続けざまにしゃべる。「日ごろの不満を一息に―・てる」
[類語]言いまくる・言い募る・言い尽くす・言い立てる・述べ立てる・口がほぐれる・舌が回る・口角泡を飛ばす・舌を振るう・舌端火を吐く・激語・流暢・快弁・達弁・雄弁・能弁・立て板に水・舌を振るう・滔滔とうとう・喋喋・ぺらぺら・べらべら・弁が立つ・口賢い・口上手・口達者・口巧者・口八丁・口八丁手八丁・話し上手・口器用・口調法・口利口・口がうまい

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

まくし‐た・てる【捲立】

1. 〘 他動詞 タ行下一段活用 〙
   [ 文語形 ]まくした・つ 〘 他動詞 タ行下二段活用 〙
2. ① 息もつかせず、はげしく言い立てる。たてつづけに述べ立てる。まくしかける。
   1. [初出の実例]「『その理由が聞いて見度いネ』と真黒に成ってまくし立てた」(出典：浮雲（1887‐89）〈二葉亭四迷〉二)
3. ② はげしく追い立てる。あおりたてる。
   1. [初出の実例]「上を下への騒ぎに、三郎もまくし立てられて」(出典：黒潮（1902‐05）〈徳富蘆花〉一)

出典　精選版 日本国語大辞典