喋喋(読み)チョウチョウ

デジタル大辞泉 「喋喋」の意味・読み・例文・類語

ちょう‐ちょう〔テフテフ〕【××喋】

[名](スル)口数の多いこと。しきりにしゃべること。
先生の前で、しきりに其内容を―した」〈漱石こゝろ
[ト・タル][文][形動タリ]口数の多いさま。よくしゃべるさま。
人生芸術の問題を―と論ずるようになった」〈荷風腕くらべ
[類語]流暢快弁達弁雄弁能弁立て板に水舌を振るう言い募る言いまくるまくし立てる言い尽くす言い立てる述べ立てる口がほぐれる舌が回る口角泡を飛ばす舌端火を吐く激語滔滔とうとうぺらぺらべらべら弁が立つ口賢い口上手口達者口巧者口八丁口八丁手八丁話し上手口器用口調法口利口口がうまい

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「喋喋」の意味・読み・例文・類語

ちょうちょう‐し・い テフテフ‥【喋喋】

〘形口〙 てふてふし 〘形シク〙
① 口数が多い。口まめである。口軽である。転じて、調子がいい。いいかげんに調子をあわせる。
※俳諧・炭俵(1694)上「隣から節々嫁を呼に来る〈野坡〉 てうてうしくも誉(ほむ)るかいわり〈嵐雪〉」
② おおげさである。仰山である。または、軽々しい。熱しやすい。熱しやすく冷めやすい。
※俳諧・毛吹草(1638)五「あれ是と花に飛もやてふてふし〈安知〉」
ちょうちょうし‐げ
〘形動〙
ちょうちょうし‐さ
〘名〙

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「喋喋」の読み・字形・画数・意味

【喋喋】ちようちよう(てふてふ)

淀みなくしゃべる。〔漢書、張釈之伝〕豈に此の嗇夫(しよくふ)(鄙夫)の、喋喋として利口捷給(せふきふ)(口早にいう)なるに效(なら)はんや。~臣、天下風に隨つて靡(なび)き、口辯を爭ひ、其の實を(うしな)はんことをる。

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