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グラック グラック Gracq, Julien

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

グラック
グラック
Gracq, Julien

[生]1910.7.27. サンフロランルビエイユ
[没]2007.12.22. アンジェ
フランスの小説家。本名 Louis Poirier。エコール・ノルマル・シュペリュール (高等師範学校) に学び,1948年以来パリのリセ (高等中学校) で歴史を教えた。磨き上げた文体によって豊かな象徴的イメージを織りなす第1作『アルゴールの城』 Au château d'Argol (1938) ,『シルトの岸辺』 Le Rivage des Syrtes (1951,ゴンクール賞を辞退) ,『半島』 La Presqu'île (1970) などの詩的小説にはシュルレアリスムの深い影響が認められ,孤独と死の予感に満ちた重苦しい雰囲気は中世の伝説を思わせる。

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百科事典マイペディアの解説

グラック

フランスの作家。本名Louis Poirier。地理の教師。小説《アルゴールの城にて》(1938年)でシュルレアリストとして出発,小説《シルトの岸辺》《陰鬱な美青年》《森のバルコニー》などで運命的なものを散文詩を思わせる文体で描いた。

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世界大百科事典 第2版の解説

グラック【Julien Gracq】

1910‐
フランスの小説家,詩人,評論家。本名ルイ・ポアリエLouis Poirier。早くからブルトン,特にその作品《ナジャ》に魅惑され,さらにネルバルの夢幻界や中世ケルトの伝説的世界にも深く感応して,高校の地理学教師の職の暇々に,ゆっくりと静かに形成されていった現代まれに見る超俗的世界が,グラックの文学である。そこでは,現実が非現実に,外に表れているものが内に隠されているものに,日常的な語りが詩的表出に渾然と溶け合っている。

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大辞林 第三版の解説

グラック【Julien Gracq】

1910~2007) 〔本名 Louis Poirier〕 フランスの作家。シュールレアリスムに傾倒、独自の幻想的、神秘的、形而上的世界を作り上げる。小説「アルゴールの城にて」「シルトの岸辺」、短編集「半島」など。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

グラック
ぐらっく
Julien Gracq
(1910―2007)

フランスの作家。本名ルイ・ポアリエ。ロアール川下流の小村サン・フロラン・ル・ビエイユに生まれる。ナント、ついでパリの高等中学校(リセ)に学び哲学者アランの教えを受ける。パリ高等師範卒業。処女作『アルゴールの城にて』(1938)は、ブルトンによりシュルレアリスムの一到達点として評価された。1939年陸軍少尉として従軍、翌年独軍捕虜となるが病を得て帰国。以後1969年まで各地の高校の歴史地理教授を歴任するかたわら、密度の高い作品を発表。彫琢(ちょうたく)された文体、宿命と啓示の予感に満ちた展開、完成度の高さは、つねに熱烈な愛読者を得た。小説『陰鬱(いんうつ)な美青年』(1945)、『シルトの岸辺』(1951)、『森のバルコニー』(1958)、『半島』(1970)、戯曲『漁夫王』(1948)、散文詩集『大いなる自由』(1947)、評論集『偏愛』(1961)、『花文字』(1967)、『読みながら書きながら』(1981)、『街道の手帖(てちょう)』(1992)などがある。[天沢退二郎]
『安藤元雄訳『アルゴールの城にて』(1985・白水社) ▽安藤元雄訳『シルトの岸辺』(ちくま文庫)』

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