大村[市](読み)おおむら

百科事典マイペディア 「大村[市]」の意味・わかりやすい解説

大村[市]【おおむら】

長崎県中部の市。1942年市制。大村湾に面する大村平野と多良岳西麓を占める。中心市街は天正年間以来大村氏の城下町港町で,大村純忠のもとでキリシタンの本拠地ともなった。明治以後軍都となり発展,現在は自衛隊基地がある。大村湾の埋立地には,国内便のほか上海やソウルとの定期便が就航する長崎空港があり,大村線,長崎自動車道が通じる交通要地。1985年テクノポリス地域指定以降,大村ハイテクパークが造成され,企業誘致が進む。農業では平野部の畑作,丘陵地でのミカン栽培が中心で,黒田五寸ニンジンは有名。特産に大村湾のナマコ,松原の鎌がある。旧円融寺庭園(名勝),大村公園,琴平岳南東のイチイガシ天然林(天然記念物)がある。126.62km2。9万517人(2010)。
→関連項目大村藩

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