たった(読み)タッタ

デジタル大辞泉 「たった」の意味・読み・例文・類語

たった

[副]《「ただ(唯)」の音変化》
数量が少ないことを強調するさま。わずか。ほんの。「出発までたった1時間しかない」「たったの100円だ」
ごく近い過去を強調するさま。
「―こないだのように思っていたけれど」〈三重吉・桑の実〉
ひたすら。いちずに。
「―説かせませ」〈狂言記宗論
[類語]少し少ないただたかだかたかがせいぜいわずか僅僅きんきんほんの少しく少少ちょっとちょいとちとちっとちょっぴりいささかいくらかいくぶんやや心持ち気持ち多少若干二三少数少量数えるほどしばらくなけなし低い手薄少なめ内輪軽少軽微微弱微微微少僅少きんしょう些少さしょう最少微量ちびちび一つまみ一握り一抹一息紙一重すずめの涙鼻の差残り少ないちょこっとちょこんとちょっこりちょびちょびちょびっとちょぼちょぼちょろりちょんびりちょんぼりちらり爪のあか小口ささやか寸毫すんごうプチほのか幾ばく微塵みじん些細ささいまばらあるかなきか一縷いちる心ばかりしるしばかり形ばかり

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精選版 日本国語大辞典 「たった」の意味・読み・例文・類語

たった

  1. 〘 副詞 〙 ( 副詞「ただ(唯)」の変化した語 )
  2. 数量が少ないさまを強調する。わずか。僅々。現代語では連体詞とすることもある。
    1. [初出の実例]「よう案じて、たった一度に教るぞ」(出典:土井本周易抄(1477)一)
    2. 「きっさきから、なかごまでたったひとのみにのふでくれふ」(出典:虎明本狂言・磁石(室町末‐近世初))
    3. 「たったお母さんと私だけになってしまった」(出典:女生徒(1939)〈太宰治〉)
  3. ひたすら。いちずに。
    1. [初出の実例]「たった、つれていでよいでよといふを」(出典:本福寺跡書(1560頃)東山大谷殿破却之事)
  4. ごく近い過去であったという気持をそえる。
    1. [初出の実例]「たったこなひだのやうに思ってゐたけれど」(出典:桑の実(1913)〈鈴木三重吉〉一八)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「たった」の意味・わかりやすい解説

タッタ
Tatta

パキスタン南東部,シンド州の町。インダス川下流西岸から 11kmに位置する。カラチ東方 90kmにあり,カラチ,ハイデラバードと道路で結ばれる。 16世紀には下シンド地方を支配したサンマ朝の首都。廟やムガル朝の皇帝シャー・ジャハーンの建設した美しいモスクなどがあり,1981年世界遺産の文化遺産に登録。人口2万 1524 (1981) 。

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