玉石混淆(読み)ギョクセキコンコウ

デジタル大辞泉 「玉石混淆」の意味・読み・例文・類語

ぎょくせき‐こんこう〔‐コンカウ〕【玉石混×淆】

[名](スル)《「抱朴子」外篇・尚博から》価値のあるものとないものとが、入りまじっていること。
[補説]「玉石混合」とするのは誤り。
[類語]もろもろ広い幅広い手広い広範広範囲多方面多角多面多岐様様各種種種諸種いろいろ多様多様化多面的多種多種多様多彩数数いろんなとりどり色とりどり百般万般諸般多元多元的多角的横断的複眼的おしなべて全般に一般総じて概して多くおおむね大概普通通例通常一体に総体およそあまね雑多よろず各人各様十人十色千差万別マルチ事事物物種種雑多各様種種くさぐさ凡百ぼんぴゃく百態百事百千万端各般数多あまた数多すうた数次幾度等等諸相諸物山ほどざらあれこれ何やかや何だかんだ何のかの何くれ何くれとなくあれやこれやごちゃごちゃ枚挙にいとまがない十指に余るあの手この手エトセトラ

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精選版 日本国語大辞典 「玉石混淆」の意味・読み・例文・類語

ぎょくせき‐こんこう‥コンカウ【玉石混淆】

  1. 〘 名詞 〙 良いものと悪いもの、また、すぐれたものとつまらないものとが混ざり合っていること。
    1. [初出の実例]「そこらは一寸見にはわからぬから、玉石混淆(ギョクセキコンコウ)して非評をするのが、我日本人の持前だアネ」(出典当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉一七)
    2. [その他の文献]〔抱朴子‐外篇・尚博〕

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四字熟語を知る辞典 「玉石混淆」の解説

玉石混淆

よいものと悪いもの、また、すぐれたものとつまらないものとが混ざり合っていること。

[活用] ―する。

[使用例] 私立中学はお兄様達の学習院と違って、玉石混淆ですからな[佐々木邦苦心学友|1930]

[使用例] 考えて見給え。所蔵家が真物ばかり蒐めているのがおかしいじゃないか。玉石混淆が普通なのだ[松本清張真贋の森|1958]

[解説] 「玉」はすぐれたもの、「石」はつまらないものをさします。

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