精選版 日本国語大辞典 「様様」の意味・読み・例文・類語
さま‐ざま【様様】
[1] 〘名〙 (形動)
① 種類や形、様子などがいろいろであること。また、そのさま。それぞれ。あれこれ。とりどり。
※古今(905‐914)仮名序「ことばおほく、さまざまになりにける」
※中華若木詩抄(1520頃)中「断腸の猿のことは、三体絶句の講に、さまさまの儀あり」
② あちらこちらに動くこと。また、そのさま。
[2] 〘副〙 種類や形、様子などがいろいろであるさまを表わす語。
※源氏(1001‐14頃)帚木「あさからぬよのおもひいではさまざまめづらかなるべきためしかな」
※浄瑠璃・平家女護島(1719)一「さまざま仰らるるに承引なきも尤ながら」
さま‐さま【様様】
[1] 〘接尾〙 (接尾語「様(さま)」を重ねた語) 自分に益をもたらす人や物を表わす名詞に付いて、懇願、感謝、賛嘆などの気持を表わす。また、それを少しからかった調子でいうときにも用いる。
※胸より胸に(1950‐51)〈高見順〉二「ストリップさまさまですわ。ハダカで、やっともっているんです」
[2] 〘感動〙 懇願、感謝、賛嘆などの気持を表わすことば。また、からかった調子にも用いる。
※歌舞伎・怪談月笠森(笠森お仙)(1865)序幕「イヨお妾をもって、様様(サマサマ)」
よう‐よう ヤウヤウ【様様】
〘名〙 (形動) 様子がいろいろであること。また、そのさま。さまざま。あれこれ。種種。
※源氏(1001‐14頃)葵「えせ受領のむすめなどさへ〈略〉をかしきやうやうの見ものなりける」
※浄瑠璃・凱陣八島(1685頃)二「やうやうにわびければべんけいにがにがしきかほばせにて」
ようよう‐
し ヤウヤウ‥【様様】
〘形シク〙 子細らしい。いかにも様子ありげである。もったいぶっている。
※無名抄(1211頃)「心には面白く進ましくおぼゆとも、必ず所嫌ひしてやうやうしと人にいはれむと思はるべきぞ」
ようようし‐さ
〘名〙
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報