一日の長(読み)イチジツノチョウ

デジタル大辞泉 「一日の長」の意味・読み・例文・類語

一日いちじつちょう

《「論語先進から》
年齢少し上であること。
知識経験技能などが少しすぐれていること。「芸においては彼に一日の長を認める」
[類語]卓抜卓出卓越卓絶逸出上出来上上物の見事結構尽くめ何より・申し分が無い・言う事無し天晴れナイスワンダフル目の覚めるよう目に染みる冴える水際立つ抜群群を抜く抜きん出る飛び抜けるずば抜ける頭抜ける並外れる人並み外れる度外れ断トツ非凡出色傑出素人離れ玄人跣くろうとはだし超人的めぼしい目立つ引き立つ顕著著しい際立つ光る目を引く人目を引く人目につく目に立つひときわおも立つとりわけ値千金掛け替えのない素晴らしい素敵見事立派最高絶妙秀逸結構目覚ましい輝かしい妙なるえも言われぬ上手巧みうまい巧妙老巧達者器用賢い

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精選版 日本国語大辞典 「一日の長」の意味・読み・例文・類語

いちにち【一日】 の 長(ちょう)

(「論語‐先進」の「以一日乎爾、毋吾以也」から出た語) 他人より少し年上であること。転じて、経験や知識、技能などが他の人より少しすぐれていること。いちじつのちょう。
※思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉四「一日(イチニチ)の長あるが為めに〈略〉英語教師と立てられ」

いちじつ【一日】 の 長(ちょう)

※雁(1911‐13)〈森鴎外一九「僕の智識には岡田に比べて一日(イチジツ)の長があった」

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ことわざを知る辞典 「一日の長」の解説

一日の長

他人より少し年上であること。転じて、経験や知識、技能などが他の人より少しすぐれていること。

[使用例] 貴方あなたでさえ、まだしも僕よりは、一にちの長があるわけか[里見弴大道無門|1926]

[解説] 「論語―先進」の「が一日もなんじより長じたるを以て、吾れを以てすることなかれ」(私が君たちより少し年上だからといって遠慮することはない)という孔子のことばによるもの。

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