デジタル大辞泉 「抜きん出る」の意味・読み・例文・類語
ぬきん・でる【抜きん出る/▽抽んでる/×擢んでる】
1 ひときわ高く出る。「他に―・でた長身」
2 ひときわすぐれる。秀でる。「衆に―・でた才能」
3 選び出す。
「成斎は用人格に―・でられ」〈鴎外・渋江抽斎〉
4 そのことに人一倍はげむ。
「日夜に丹誠を―・でて」〈芥川・地獄変〉
[類語](2)ずば抜ける・図抜ける・飛び抜ける・抜け出る・光る・卓抜・卓出・卓越・卓絶・逸出・素晴らしい・
( 1 )「ぬき(抜)」と「いづ(出)」の複合語「ぬきいづ」から変化して「ぬきんづ」となり、「いづ」から「でる」への変化に並行して「ぬきんでる」となった。
( 2 )中世の軍記物語にみえる形が古いが、その話しことば的な性格からも、撥音便が現われる中古の頃あたりにはすでに使われていたという可能性も考えられる。
〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...
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