長さ数千キロに及ぶこともあるとされる「大気の川」では大量の水蒸気が帯状に流れており、積乱雲が線状に連なって大量の雨を降らす線状降水帯などが起きて豪雨被害をもたらしている。2018年の西日本豪雨では広い範囲で記録的な雨量を記録。阿武隈川や千曲川の堤防が決壊した19年の東日本台風の被害額は約1兆8800億円(国土交通省集計)。20年には熊本豪雨も。気象庁は今月、線状降水帯の半日前予報を始めた。
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比較的短い時間に、多量に降る雨。なかでも局地的な範囲のものを集中豪雨ということがある。豪雨は暖候期(だいたい6月から9月まで)に降り、また低緯度に多く、高緯度では少ない。これは気温が高いほど空気中の水分が多いためである。このため暖地と寒地とではその量が異なるので、年降水量(おもに雨量と雪量)の約1割の日量をもって、その土地の豪雨とすることもあるが、普通、南西日本では日量200ミリメートル、北東日本では100ミリメートル以上をそれぞれ豪雨としている。また時間雨量では30ミリメートルくらいから豪雨といえる。
日雨量の世界記録は、1952年3月15~16日にインド洋のレユニオン島で降った1870ミリメートルを最大とするが、日本では、2004年(平成16)8月1日徳島県那賀(なか)郡上那賀町海川(かいかわ)(現、那賀町海川)で降った1317ミリメートルが最大である。時間雨量では、1982年(昭和57)7月23日に長崎県西彼杵(にしそのぎ)郡長与で降った187ミリメートルが日本の最大記録である。豪雨は前線または台風に伴って降ることが多い。
[安藤隆夫]
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
…雨とは雲中でつくられた雨滴が地表に降る現象であるが,日常生活をはじめ,集中豪雨,雪,台風などの災害や農業・産業との関連を含めて,雨は人間の社会生活に深いつながりをもっている。
【雨の科学】
[雨滴]
雲粒のうち半径約100μm(=0.1mm)以上の大粒を雨滴と呼んでいる。…
※「豪雨」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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