デジタル大辞泉 「良」の意味・読み・例文・類語 りょう【良】[漢字項目] [音]リョウ(リャウ)(漢) ロウ(ラウ)(呉) [訓]よい[学習漢字]4年1 質がよい。不純なところがない。すぐれている。「良好・良策・良識・良質・良心・良品・良風・良導体/温良・佳良・改良・最良・純良・精良・善良・忠良・不良・優良」2 愛情がある。やさしい。「良人りょうじん」[名のり]あきら・お・かず・かた・さね・すけ・たか・つかさ・つぎ・なおし・なが・ながし・はる・ひこ・ひさ・ふみ・まこと・み・よし・ら・ろ[難読]良人おっと・野良のら・倍良べら ろう【良/糧】[漢字項目] 〈良〉⇒りょう〈糧〉⇒りょう りょう〔リヤウ〕【良】 1 状態・質などがよいこと。「馬場状態は良」2 学校の成績評価で、優の下位、可の上位。三段階評価の中位。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「良」の意味・読み・例文・類語 りょうリャウ【良】 〘 名詞 〙① よいこと。すぐれていること。また、そのもの。〔書経‐仲虺之誥〕② 「りょうじん(良人)②」また「りょうみん(良民)②」の略。[初出の実例]「凡官戸。陵戸。家人。公私奴婢。与二良人一為二夫妻一。所レ生男女。不レ知レ情者従レ良」(出典:令義解(718)戸)③ 成績を評価することばの一つで、優に次ぐもの。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「良」の読み・字形・画数・意味 良常用漢字 7画 [字音] リョウ(リャウ)[字訓] よい・すぐれる・まこと・やや[説文解字] [甲骨文] [金文] [字形] 象形長い(ふくろ)の上下に流し口をつけて、穀物などを入れ、それをよりわけ、糧をはかることをいう。〔説文〕五下に「善なり。(ふく)の省に從ひ、(ばう)聲」とするが、その録する小篆及び古文の形は、著しくその初形を失ったもので、説解もまた誤る。高鴻縉の〔中国字例〕に、卜文の字形によって、風箱留実、風を送って穀をよりわけるものとしており、おそらくその良をえらび、量を定めて、糧(粮)とするものであろう。〔釈名、釈言語〕に「良は量なり。力を量りて動き、敢て限を超えざるなり」とするのは音義説にすぎないが、量もの上に流し口を設けて量る意であるから、良・量はその器の形においても近く、声義も近い。〔周礼、考工記〕に〔栗氏〕の職があり、嘉量を掌る。栗は〔司農注〕にまた(歴)に作り、は釜鬲(ふれき)の鬲であるという。鬲もまた量器に用いることがある。良は穀をえらび、量を定めるものであるから、また良善の意となり、すべて状態の良善なるものをいう。金文に「良馬乘」「良金」「良臣」などの語があり、〔詩、秦風、黄鳥〕は秦の穆公に従死する人を悼む詩で、各章に「彼のなるは天 我が良人を殲(つく)す」の句がある。[訓義]1. よい、すぐれる、うつくしい。2. まこと、すなお、やすらか、おだやか。3. はかる、ほどこす。4. うまれつきのもの、すぐれたもの。5. 夫、賢人。6. はなはだ、まことに、よく。7. やや、少しく。[古辞書の訓]〔名義抄〕良 ヨシ・マコト・ハナハダ・ヤヤ・サネ・ヤハラカナリ・フカシ/良久 ヤヤヒサシ[声系]〔説文〕に良声として琅・・(郎)・(朗)・狼・浪など、十五字を収める。亮明の意をとるものがある。[語系]良・兩(両)・亮liangは同声。良は両端を執って扱う器。これによって穀の良善なるものをえらび、その秕(ひこう)を去るので、清朗の意となる。糧(粮)liangは同声。鬲・lyekは量器として用いることがある。[熟語]良医▶・良衣▶・良逸▶・良姻▶・良▶・良掾▶・良縁▶・良家▶・良貨▶・良会▶・良幹▶・良▶・良驥▶・良規▶・良器▶・良騎▶・良御▶・良金▶・良具▶・良君▶・良計▶・良景▶・良剣▶・良言▶・良賈▶・良晤▶・良工▶・良功▶・良佐▶・良才▶・良妻▶・良宰▶・良材▶・良策▶・良産▶・良士▶・良史▶・良師▶・良時▶・良式▶・良質▶・良日▶・良手▶・良珠▶・良俊▶・良駿▶・良書▶・良匠▶・良相▶・良宵▶・良将▶・良食▶・良心▶・良辰▶・良臣▶・良人▶・良政▶・良賤▶・良善▶・良知▶・良地▶・良疇▶・良籌▶・良哲▶・良田▶・良図▶・良能▶・良農▶・良馬▶・良媒▶・良伴▶・良匹▶・良弼▶・良輔▶・良朋▶・良方▶・良宝▶・良▶・良謀▶・良夜▶・良冶▶・良薬▶・良▶・良▶・良友▶・良沃▶・良吏▶・良隣▶・良話▶[下接語]温良・佳良・嘉良・改良・完良・吉良・賢良・元良・国良・才良・最良・俊良・駿良・純良・淳良・順良・辰良・精良・選良・善良・端良・忠良・不良・方良・無良・明良・優良・廉良 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報