デジタル大辞泉 「高名」の意味・読み・例文・類語
こう‐めい〔カウ‐〕【高名】
1 高い評価を受け、広く一般の人々に名前を知られていること。また、そのさま。こうみょう。「
2 相手を敬って、その名をいう語。「御
→有名[用法]
[類語](1)美名・名声・名聞・盛名・英名・令名・
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
戦場において忠功をつくし武名をはせること。功名ともいう。これを記録した帳簿を高名帳といった。一般に,敵の首級とともに,その所持品,冑,刀などの武具を戦利の証拠として奪うことを分捕(ぶんどり)高名といった。分捕高名の語は《平家物語》にもすでに散見する。高名には報酬がともなうが,それは手柄の大小によりさまざまであった。すなわち,所領の給与をはじめ武器,衣類あるいは黄金,砂金なども与えられ,時として姓名を付与する場合や,軍功を録しこれを賞する感状(かんじよう)が下賜されることもあった。本来,弓矢を主体とした個人戦では,一騎打ちによる組打ちが高名の一番とされ,ついで太刀打ち・槍・弓という順であった。しかし足軽が活躍する中世後期の戦闘形態では,団体戦での槍の機能が重視されるようになり,槍先の功名を1位とする風潮が生じた。いずれにしても,武器が敵に接近した場合ほど,手柄の度合は大きいとされた。
執筆者:関 幸彦
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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