ずっしり

精選版 日本国語大辞典 「ずっしり」の意味・読み・例文・類語

ずっしり

〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① 重い物が地ひびきたてて落ちる音、また、重い物を落としたり、置いたりする音などを表わす語。ずしり。ずしん
※俳諧・三河小町(1702)上「すっしりと荷をおろしけり夏の風〈菊景〉」
② 物の重いさま、また、いかにも重量感のありそうなさまを表わす語。ずっしと。
浄瑠璃・山崎与次兵衛寿の門松(1718)下「千両包の木地だい、まへにずっしりかざらせたり」
③ たくさんあるさま、たくさんあって、重い手ごたえのあるさまを表わす語。多く、持って重く感ずるほどの分量の金についていう。どっさり。
※浄瑠璃・神霊矢口渡(1770)一「兼て望の彼一物。引ったくって主人へ渡せば褒美はずっしり」
④ 重々しく威厳のあるさまを表わす語。どっしり。
※敬説筆記(18C前)「心静に、身もずっしりとすれば」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「ずっしり」の意味・読み・例文・類語

ずっしり

[副](スル)
きわめて重いさま。また、重そうなさま。ずしり。「ずっしり(と)した銅像」「その一言ずっしりと胸にこたえた」
重厚で威厳のあるさま。どっしり。「ずっしり(と)構える」「ずっしり(と)した風貌
重く感じられるほど分量の多いさま。どっさり。
「兼ねて望みのの一物。引ったくって主人へ渡せば褒美は―」〈浄・矢口渡
重い物が落ちて響くさま。ずしん。
「―と地響がして」〈滑・浮世風呂・二〉
[類語](1ずしりずしっと重い重さ重み重たい重重しい重量持ち重りヘビー重量感どっしりずしりずしっとどっかとがっしり重みマッシブ/(2重厚厳か厳粛粛粛粛然森厳荘厳そうごん荘重物物しい厳めしい厳として広量堂堂大度太っ腹

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