デジタル大辞泉 「ウオツカ」の意味・読み・例文・類語
ウオツカ(〈ロシア〉vodka)
[類語]酒・
ロシアやポーランドなど世界的に愛飲される蒸留酒。カクテルや缶酎ハイのベースにもよく使われる。洗練された味わいが特長で、日本でも人気が高まっている。調査会社IWSRの推計によると、19年は国産品の消費量が全体の約35%を占めた。
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ロシアの代表的な蒸留酒。ウォツカはロシア語のウォダвода/voda(水)からきた名称で、「かわいい水」という意である。ウォツカはロシアで14世紀のころからつくられ、帝政末期のロシア皇帝もこれを愛飲したといわれる。以前はロシア以外にポーランド、バルト海沿岸諸国でのみ生産されていたが、第二次世界大戦後は世界各国に広がり、とくにアメリカでは目覚ましく、最近ではロシアをしのいで世界一のウォツカ産出国になった。
[秋山裕一]
アルコール分40%以上の無色透明の蒸留酒の一種。名称はロシア語のワダvoda(水)に由来する。ロシアで穀類からつくりはじめたのは14世紀末である。その製造と販売はつねに国家のきびしい規制を受け,ウォッカに課される税金は国庫の最も重要な収入源となった。ふつう小麦,大麦,ライ麦,トウモロコシなどの穀類あるいはジャガイモを原料とするが,ブドウ,サクランボ,リンゴ,ナシなどの果実や蜂蜜からもつくることができる。上述の原料を糖化・発酵させ,2度にわたって蒸留してから,ボダイジュあるいはシラカバの活性炭をつめた濾過装置を通過させる。これによって不純物や異臭が除去されるとともに,独特の風味が加わる。この持味を保つため熟成は行わない。ウォッカの中に各種の草,種子,果実,根,香料などを浸して,浸酒をつくることも広く行われる。ロシアでの飲み方は,よく冷したものを脚のついた小型のグラスにそそぎ,あおるように一気に飲みほすのが正統的とされる。1917年のロシア革命の後,亡命したロシア人の手で製法が伝えられ,アメリカをはじめ世界各国でウォッカが製造されるようになった。それと同時に,ウォッカをさまざまなカクテルのベースに利用する飲み方も普及している。
執筆者:中村 喜和
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…連続式蒸留機の蒸留酒は,アルコールの純度が高まるほど原料の特徴が失われ,酒はソフト化する。グレーンウィスキー,アルマニャックのほか,19世紀初めまでは単式によっていたウォッカ,アクアビット,ライトラム,さらにブレンド用ブランデー,甲類焼酎(ホワイトリカー)などが,現在この型の蒸留機によってつくられている。【菅間 誠之助】。…
…(7)その他 ここに区分されるものはおもに外国起源の酒で,洋酒としている文献もある。白蘭地(ブランデー),威士忌(ウィスキー),金酒(ジン),俄斯克(ウォッカ),蘭母酒(ラム)などで,これらのうち烟台の金奨白蘭地は歴史も古く,全国名酒に数えられている。【鈴木 明治】。…
…古くからロシア人の食べ物として知られたのは,ライ麦からつくる黒パン,各種の穀物の粥(カーシャ),デンプンを用いるゼリー状のキセーリなどで,これらは12世紀以降の年代記などにあらわれる。飲物としては麦芽を発酵させてつくるクワス,蜜酒,ビールが愛好され,ややおくれてウォッカがこれに加わった。各種の獣肉,鳥,魚も早くから食されたが,チョウザメの卵であるキャビアが本格的にロシア料理に取り入れられたのは,16世紀後半にカスピ海に注ぐボルガ川の下流がロシアの領土に組み入れられてからである。…
※「ウオツカ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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