カバー

精選版 日本国語大辞典「カバー」の解説

カバー

〘名〙 (cover)
① 全体、あるいは部分をおおうもの。おおい。
※おとづれ(1897)〈国木田独歩〉下「玻璃製(はりせい)の水瓶と水呑(こっぷ)とは雪白なる被布(カバー)の上に置かる」
② 靴下、足袋(たび)などの上にさらにはくもの。〔新しき用語の泉(1921)〕
③ (━する) 補うこと。
(イ) 足りない点を補うこと。うめあわせること。
※故郷の客(1950)〈梅崎春生〉「体力の弱さから来るマイナスを、そういうことでカヴァしているようだった」
(ロ) 欠点、落度などを補い助けること。援護すること。
※モダン用語辞典(1930)〈喜多壮一郎〉「今日の試験は私達がカヴァーする」
(ハ) スポーツで、味方の選手の動作を助けること。
※熱球三十年(1934)〈飛田穂洲〉平凡な大投手「山崎が代役に一塁をカバーしようとしても、そこに十分のタイムがあった」
④ (━する) (比喩的に) おおうこと。全体に力が及ぶこと。「レーダー網が全土をカバーする」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉「カバー」の解説

カバー(cover)

[名](スル)
覆ったり、包んだりするもの。覆い。特に、汚れや破損を防いだりするためにかける布や紙など。「本のカバー」「枕カバー」「おむつカバー
不備・不足などを補うこと。「欠点をカバーする」
スポーツで、味方の選手の動きにより生じた弱点を他の選手が援護すること。特に、野球で、塁手が塁をあけたあとを、他の野手が代わって塁に入ること。→バックアップ
ある範囲にわたること。「全国をカバーする放送網」
《「カバーバージョン」から》ある演奏者・歌手のものとして発表された楽曲を、他の人が演奏したり歌ったりすること。「ビートルズの曲をカバーする」
[補説]新刊書の表紙を覆う、標題などを印刷した紙は、英語ではbook jacketという。単にcoverという場合は表紙をさす。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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