日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
シュミット(Bernhard Voldemar Schmidt)
しゅみっと
Bernhard Voldemar Schmidt
(1879―1935)
エストニア出身の光学器械製作者。ナイッサール島で生まれ、幼少時よりレンズ作りなど工作や実験に熱中していたが、15歳のときに火薬の実験中に右手のほとんどを失う事故にあう。スウェーデンのイョーテボリ工科大学、ドイツのミットバイダ大学で学ぶ。1904年に卒業後、ミットバイダにて天文学者用にレンズと鏡の製作を始めた。シュミットの製作したレンズ、鏡は非常に高い評価を得た。1909年にはのちにシーロスタット(当時はウラノスタットとよばれた)とよばれる水平望遠鏡と赤道儀式平面鏡を製作した。その後、1927年ハンブルグに行き、1931年にハンブルグ天文台の台長ショルRichard Schorr(1867―1951)のもとで明るく視野が広い画期的なシュミット・カメラを発明した。
[編集部 2023年5月18日]
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