ナポレオン(2世)
なぽれおん
Napoléon Ⅱ
(1811―1832)
ナポレオン1世とマリ・ルイーズとの子。誕生以来、ローマ王とよばれた。1815年6月の父の退位にあたり、ナポレオン2世を称したが、即位は実現しなかった。母の実家、オーストリアの宮廷で育てられ、18年ライヒスタット公となる。聡明(そうめい)で感受性に富み、周囲より敬愛されたが、結核のため早世。遺体はウィーンのハプスブルク家墓所にあったが、1940年12月、ヒトラーによって、パリにあるナポレオン1世の墓所に移された。
[山上正太郎]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例