段・常(読み)きだ

精選版 日本国語大辞典 「段・常」の意味・読み・例文・類語

きだ【段・常】

(「きた」とも)
[1] 〘名〙
布地を測るために用いる単位。一常(きだ)の長さは庸布一丈三尺という。
書紀(720)天武五年八月(北野本訓)「布一常(キタ)
令義解(833)賦役「謂〈略〉布一丈三尺。是為一常
田畑面積を測る単位。一町の一〇分の一。段(たん)
※書紀(720)大化二年正月(寛文版訓)「凡そ田は、長さ卅歩、広さ十二歩を、段(キタ)と為」
③ きざみめ。段(だん)。きざ。また、階段。きざはし。
[2] 〘接尾〙 きれめを数えるのに用いる。わかれめ。
※書紀(720)神代上(兼方本訓)「是に、天照大神、乃ち素戔嗚尊の十握釼(とつかのつるき)索取(こひと)りて打折(うちを)りて三段(みキタ)に為(な)し」
※梵舜本沙石集(1283)六「此法師が一生の頸(くび)、七きだに被切候はむ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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