ストーム(その他表記)storm

翻訳|storm

デジタル大辞泉 「ストーム」の意味・読み・例文・類語

ストーム(storm)

暴風雨あらし。「メーストーム
学生寮などで、寮生集団で、夜分、騒々しく気勢をあげて楽しむこと。多く旧制高校生徒が行ったものをさしていう。
[類語]雨風波風風浪風雪風雨無風微風そよ風軟風強風突風烈風疾風はやて大風颶風暴風爆風台風ハリケーンサイクロン神風砂嵐つむじ風旋風竜巻トルネード追い風順風向かい風逆風横風朝風夕風夜風春一番春風しゅんぷう春風はるかぜ花嵐薫風風薫る緑風やませ涼風すずかぜ涼風りょうふう秋風野分き木枯らし空風寒風季節風モンスーン貿易風東風ひがしかぜ東風こち西風偏西風南風みなみかぜ南風はえ凱風北風朔風松風まつかぜ松風しょうふう山風山颪谷風川風浜風潮風海風陸風熱風温風冷風

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精選版 日本国語大辞典 「ストーム」の意味・読み・例文・類語

ストーム

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] storm )
  2. 暴風雨。嵐。
    1. [初出の実例]「存分悪口のストウム〔あらし〕をおこして」(出典:当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉一〇)
  3. 旧制高校の学生が、寮内街頭などで群れをなして騒ぎ、青春のはけ口としたもの。
    1. [初出の実例]「暴風雨(ストオム)と云って、夜遅く酔払って帰って来ては〈略〉各室の寝て居る布団を一人一人剥いで廻ったり」(出典:青春(1905‐06)〈小栗風葉〉夏)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ストーム」の意味・わかりやすい解説

ストーム
すとーむ
storm

元来は英語の嵐(あらし)や暴風雨、転じて、旧制高等学校の寮などで行われたしごき的な行事をさす。矢や弾丸などの雨あられをストームとよぶが、学校の寮などで、上級生が新入生下級生に殴り込みをかけ、嵐のように暴れ回ることもいう。これは、新入生や下級生をいじめる目的ではなく、しごきをかけ、それ以後の相互親睦(しんぼく)と一体感をつくりあげるもの。また、新入生や下級生にとっては、しごきを受けて少年的残存を切り捨て大人として成長するのを助けるものとされた。したがって嵐のあとの静けさではないが、ストームのあと親近感が寮にみなぎった。ストームが日本の寮生活に不可欠な行事となった点に、風俗としてのおもしろ味がある。

[村田仁代]

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