デジタル大辞泉 「ストーム」の意味・読み・例文・類語
ストーム(storm)
2 学生寮などで、寮生が集団で、夜分、騒々しく気勢をあげて楽しむこと。多く旧制高校の生徒が行ったものをさしていう。
[類語]風・雨風・波風・風浪・風雪・風雨・無風・微風・そよ風・軟風・強風・突風・烈風・疾風・はやて・大風・颶風・暴風・爆風・台風・ハリケーン・サイクロン・神風・砂嵐・つむじ風・旋風・竜巻・トルネード・追い風・順風・向かい風・逆風・横風・朝風・夕風・夜風・春一番・
翻訳|storm
元来は英語の嵐(あらし)や暴風雨、転じて、旧制高等学校の寮などで行われたしごき的な行事をさす。矢や弾丸などの雨あられをストームとよぶが、学校の寮などで、上級生が新入生や下級生に殴り込みをかけ、嵐のように暴れ回ることもいう。これは、新入生や下級生をいじめる目的ではなく、しごきをかけ、それ以後の相互親睦(しんぼく)と一体感をつくりあげるもの。また、新入生や下級生にとっては、しごきを受けて少年的残存を切り捨て大人として成長するのを助けるものとされた。したがって嵐のあとの静けさではないが、ストームのあと親近感が寮にみなぎった。ストームが日本の寮生活に不可欠な行事となった点に、風俗としてのおもしろ味がある。
[村田仁代]
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