丸丸(読み)マルマル

デジタル大辞泉 「丸丸」の意味・読み・例文・類語

まる‐まる【丸丸】

[名]
ある事物を伏せて暗示するときに用いる符号。「〇〇」と書く。
二重圏点二重丸
団子だんごをいう女房詞
[副]
よく太っているさま。「丸丸(と)した赤ん坊
ある数量事柄全体に及ぶさま。完全に。「一袋丸丸残っている」「丸丸二日かかる」
全く。すっかり。「丸丸損をする」
[類語]1肥満でぶでぶっちょ小太り太りじし太っちょ横太り中年太り水太り酒太り脂肪太り固太り着太り鮟鱇あんこでっぷりぶくぶくぶよぶよころころぽってりぽっちゃりぽちゃぽちゃふっくらふくよか豊満グラマー恰幅かっぷくむっちりむちむち肥える太る福福しいふくらかもちもち丸ぽちゃぼってりでぶでぶずんぐりずんぐりむっくり布袋ほてい太鼓腹寸胴ずんどう太め三段腹段腹ビヤ樽/(3丸ごとそっくりそのまま全部徹頭徹尾残らず残り無く余すところなくことごとく通じて総じてつぶさにこぞって身ぐるみ全一ぜんいつ全的全面的軒並み一通り一渡りごそっとごっそりすっかり一つ一つおよ有りと有る有りとあらゆる全容全貌おんぶにだっこオールラウンドすることなすこと何から何まで一部始終全体裏表網羅丸きり丸っきりあるがまま一揃ひとそろ一式十把ひとからげひとまとめありったけ総なめ細大漏らさず洗いざらい何もかも何でもかんでも根こそぎ漏れなく隈なく万事一から十まで一切いっさい一切合切いっさいがっさい

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精選版 日本国語大辞典 「丸丸」の意味・読み・例文・類語

まる‐まる【丸丸】

[1] 〘名〙
① 二重の圏点。二重丸。◎
② 圏点を二つ以上連ねたもの。〇〇
団子をいう、女房詞。
※宝鏡寺日記‐承応二年(1653)六月二六日「れいせう院とのよりまるまるしん上」
[2] 〘副〙
① (「と」を伴って用いることもある) いかにも丸く見えるさまを表わす語。
※両足院本山谷抄(1500頃)一六「まるまるとしてぬらりまんかんななりぞ」
※兎(1972)〈金井美恵子〉「小屋から丸々太った兎を一匹選り出して」
② ある範囲に全面的に事柄・事態の及ぶさまを表わす語。すっかり。
※俳諧・七番日記‐文化一五年(1818)三月「茅の輪から丸々見ゆる淡ぢ島」
③ 完全にその状態であるさまを強調する語。全く。全然。
たけくらべ(1895‐96)〈樋口一葉〉九「丸々(マルマル)相手にしては呉れず」

まろ‐まろ【丸丸】

〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① いかにも丸いさまを表わす語。まるまる。
入木抄(1352)「筆を取事〈略〉筆をよくとりて、手つきはまろまろとしてよく候也」
② いかにも、物の性質が柔らかい感じであるさま、人柄が円満であるさまを表わす語。
※胡琴教録(13C初)上「まろまろと撥音うつくしくひくべしと」

まるまる‐し・い【丸丸】

〘形口〙 まるまるとしたさまである。
※お信地蔵(1925)〈川端康成〉「円々(マルマル)しい全身のどこにも力点といふものがない」

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普及版 字通 「丸丸」の読み・字形・画数・意味

【丸丸】がんがん(ぐわんぐわん)

まっすぐ。挺直のさま。〔詩、商頌、殷武〕彼の景山に陟(のぼ)れば 柏丸丸たり

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