渡りに船(読み)ワタリニフネ

デジタル大辞泉 「渡りに船」の意味・読み・例文・類語

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故事成語を知る辞典 「渡りに船」の解説

渡りに船

必要なものや条件が、たまたま具合よくそろうことのたとえ。

[使用例] 渡りに船とはこのことではないか。この偶然の好機を逃がしてなるものかと、両手を挙げたい気持であった[井伏鱒二黒い雨|1965~66]

[由来] 「法華経やくおうさつほんほん」に出て来る一節から。この経典が人々の救いとなることを、「子の母を得るがごとし、渡りに船を得るが如し、病に医を得るが如し(さみしがっている子ども母親を見つけるようであり、川を渡ろうとしているときに船が見つかるようであり、病気のときに医者が見つかるようだ)」などとたとえています。

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ことわざを知る辞典 「渡りに船」の解説

渡りに船

川を渡ろうとするときに、渡し場に都合よく船がいること。必要なものや望ましい条件がたまたま具合よくそろうことのたとえ。

[使用例] 渡りに船とはこのことではないか。この偶然の好機を逃がしてなるものかと、両手を挙げたい気持ちであった[井伏鱒二*黒い雨|1965~66]

[解説] 「法華経―薬王品」の「子の母を得るは渡りに船を得るが如し」が出典とされます。

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