大安寺(読み)だいあんじ

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

大安寺(大阪府)
だいあんじ

大阪府堺(さかい)市南旅籠(みなみはたご)町にある臨済(りんざい)宗東福寺派の寺。山号は布金山。本尊は釈迦如来(しゃかにょらい)。1394年(応永1)聖一(しょういち)国師円爾弁円(えんにべんえん)5世の法孫である徳秀士蔭(とくしゅうしいん)によって開かれた。本堂(国の重要文化財)はもと堺の豪商納屋助左衛門(なやすけざえもん)の書院と伝え、七宝(しっぽう)をちりばめ華美を尽くした結構を戦国時代の武将松永久秀(ひさひで)が見て驚き、「物は満つれば欠けるもの」といって刀で切りつけた跡をそのまま残している。内部には西湖(せいこ)図の襖(ふすま)4枚、同貼壁(はりかべ)3か所があり、また腰高障子は金沙(きんしゃ)、あるいは金箔(きんぱく)を押したもので、狩野元信(かのうもとのぶ)の筆。藤(ふじ)の図、枝添松(えだそえまつ)の図、檜(ひのき)の図、猿猴(えんこう)の図、梅の図、鶴(つる)の図などの絵襖は金箔押し。障壁画76面が国重要文化財に指定されている。[菅沼 晃]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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