デジタル大辞泉 「興」の意味・読み・例文・類語
こう【興】[漢字項目]
[学習漢字]5年
〈コウ〉1 勢いが盛んになる。おこる。おこす。「興起・興行・興業・興亡・興隆/再興・振興・新興・復興・
2 (「昂」または「亢」の代用字)感情がたかぶる。「興奮」
〈キョウ〉起こりたつ感情。おもしろみ。「興趣・興味/一興・感興・座興・即興・不興・遊興・余興」[名のり]おき・き・さかん・さき・とも・ふか・ふさ
〈コウ〉
〈キョウ〉起こりたつ感情。おもしろみ。「興趣・興味/一興・感興・座興・即興・不興・遊興・余興」
 
 
 
(きよく)+廾(きよう)。同は酒器。
と廾は四手。酒器である同を、上下よりもつ形。儀礼のとき、地に酒をそそいで、地霊を慰撫することが行われた。〔礼記、楽記〕に「上下(しやうか)の
を
興す」とあり、上帝には
(降)、地霊には興という。〔周礼、地官、舞師〕に「小祭祀には則ち興
せず」とあり、小祭祀のときにはその礼を略した。地霊に酒を
いで祀るとき、おそらく呪詞が唱えられたと思われるが、その語はのち〔詩〕の発想法として一の定型をなし、これを興(きよう)という。わが国の序詞・枕詞の成立と相似た関係のものである。酒を人にそそぐことを
(きん)といい、新しい建造の物や器物の制作の際にも用いる。〔礼記、文王世子〕に「
を興(きん)するに
を用ふ」とある興は、
の略体とみてよい。〔説文〕三上に「
すなり」とし、字を
(よ)(かつぐ)に従い同に従うもので、共同してものを起こす意とするが、地霊をよび興すのが字の原義である。それよりして、すべてものが発動し、興起する意に用いる。興趣の意は、発想としての興の引伸義であろう。
と通じ、はらう、きよめる。
一字を収める。
は「
(よろこ)ぶなり」と訓し、おそらく女巫が興舞することをいう字であろう。〔文選〕の李善の〔注〕などに「興は
(えつ)なり」とみえる訓は、この字であると〔段注〕にいう。また
を〔説文〕に爨部三上に属し、
はその省文に従って、竈(かまど)を祭るに象る字とするが、字は興に従い、
鬯(かんちよう)の儀を示すもので、その声義に関係がある。
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「宋書」倭国伝に記される倭の五王の1人。5世紀後半頃の王。済(せい)の世子で武(ぶ)の兄。済の死後に王となった。462年,中国南朝の宋に遣使して世祖孝武帝から安東将軍号を与えられた。名前のうえからは積極的な根拠に欠けるが,済と武との系譜関係から安康天皇である可能性が強い。允恭(いんぎょう)天皇とする説もある。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報
出典 旺文社日本史事典 三訂版旺文社日本史事典 三訂版について 情報
「倭の五王」のページをご覧ください。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…《宋書》によると,460年にも倭国の遣使があったとするが,これも済の派遣したものであろう。済の死後,世子の興が立ち,使者を派遣すると,これを喜んだ孝武帝は,462年,興を安東将軍・倭国王に任命した。 興の死後,弟の武が立ち,使持節・都督倭百済新羅任那加羅秦韓慕韓七国諸軍事・安東大将軍・倭国王と自称し,478年,使者を派遣して,国書を送った。…
※「興」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
[名](スル)二つ以上のものが並び立つこと。「立候補者が―する」「―政権」[類語]両立・併存・同居・共存・並立・鼎立ていりつ...