等(漢字)

普及版 字通 「等(漢字)」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 12画

[字音] トウ・タイ
[字訓] ひとしい・はかる・まつ・ともがら

[説文解字]

[字形] 形声
声符は寺(じ)。寺に待(たい)・特(とく)の声がある。〔説文〕五上に「齊(ひと)しきなり。竹に從ひ、寺に從ふ。寺は宮曹の等なり」と官寺の意を含むとするが、形声とみてよい。〔孟子、公孫丑上〕「百世の後よりして、百世の王を等(はか)るに、之れに能(よ)く(な)きなり」、〔周礼、夏官、司勲〕「以て其の功を等(はか)る」のように、差等をはかる意。もと木簡の大小を整える意であろう。「まつ」の意は、待と通用の義である。

[訓義]
1. ひとしい、ひとしくする、ととのえる。
2. はかる、大小をはかる、くらべる。
3. 待と通じ、まつ。
4. 等差、貴賤、大小、しな、ともがら、たぐい。
5. なに、どんな、何等。

[古辞書の訓]
名義抄〕等 ラ・ヒトシ・タグヒ・トモガラ/等夷 ヒトシク 〔字鏡集〕等 コレ・ナホシ・トモ・ヒトシ・トモガラ・アマネシ・ナシ

[語系]
等tng、同dongは声義近く、差等をはかってこれを同じうするを等という。また待ddi、俟ziと声近く、いずれも待つ意に用いる。唐・宋以後、等を待つ意に用いることがある。

[熟語]
等夷・等位・等異・等威・等価・等科・等閑・等間・等宜等級・等極・等契・等候・等差・等殺・等子・等衰・等次・等叙・等身・等親・等人・等儕・等斉・等待・等耐・等第・等儔・等頭・等道・等輩・等伴・等比・等分・等別・等流・等量・等倫・等類・等列
[下接語]
異等・越等・下等・官等・均等・勲等・高等・降等・差等・初等・上等・親等・斉等・儕等・相等・対等・中等・超等・同等・何等・平等・品等・不等・優等・劣等・郎等

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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