徐徐(読み)ジョジョ

デジタル大辞泉 「徐徐」の意味・読み・例文・類語

じょ‐じょ【徐徐】

[ト・タル][文][形動タリ]
挙動が落ち着いてゆったりしているさま。
「坐に復しアリスに向いて―と説き起こして曰く」〈織田訳・花柳春話
進行変化がゆっくりしているさま。
従前の通りの歩調で―と進んで居る」〈虚子俳諧師
[類語]のろいまぬるいまのろい遅いスロー緩慢とろいのろくさいまだるいまだるっこい鈍い緩徐遅緩スローモー遅遅のろのろそろそろゆっくりもたもたぼやぼやだらだらのろま鈍重ちんたらのさのさのそのそとぼとぼのこのこぐずぐずのそりのっそりのっしのっしのしのしどんとろとろぼちぼちぼつぼつぽつぽつ徐徐にじわじわじわりじわりじりじりのたりのたりのたりそろりゆるゆるのんびりのらくらゆったり悠然悠悠もさくさもさっともさもさ便便だらり便便のんべんだらりずぼらものぐさぐうたらだらしないしだらないぬらりくらりのらりくらりぬらくらちゃらんぽらん無精ルーズぶらぶらごろごろ無気力だらけるのほほん風太郎ぷうたろうその日暮らしふしだら自堕落ずるける怠ける手を抜く手抜き骨惜しみ投げ遣りレイジー怠慢怠惰無為拱手きょうしゅ横着怠るサボるイージーイージーゴーイング風の吹くまま気の向くまま油を売るまったり漫然たるむぬるま湯ぬるま湯につかる

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精選版 日本国語大辞典 「徐徐」の意味・読み・例文・類語

じょ‐じょ【徐徐】

  1. [ 1 ] 〘 形容動詞ナリ活用ナリ・タリ 〙
    1. 挙動が落ち着いているさま。しとやかなさま。静かなさま。
      1. [初出の実例]「無官なれば徐々(ジョジョ)として、左右の手を土につきて、犬居に居て。雲透に殿上の方を伺見て」(出典:源平盛衰記(14C前)一)
      2. [その他の文献]〔荘子‐応帝王〕
    2. 少しずつ進行するさま。そろそろ。ゆるやか。→じょじょに
      1. [初出の実例]「かくて、ともづなをとき、溟海にうかびければ、みなみの風、徐々とふきて、日本のきしに、つきにけり」(出典:御伽草子・蓬莱物語(室町時代物語集所収)(室町末))
      2. 「仮令ひ其蓄積は徐々たりと雖ども」(出典:文明論之概略(1875)〈福沢諭吉〉五)
      3. [その他の文献]〔易経‐困卦〕
  2. [ 2 ] 〘 名詞 〙 ゆっくりと動作すること。
    1. [初出の実例]「尚早し。請ふ、且く徐々せよ。恐怕す、那の小塚原の犬」(出典:江戸繁昌記(1832‐36)五)

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普及版 字通 「徐徐」の読み・字形・画数・意味

【徐徐】じよじよ

ゆるやか。〔塩鉄論、国疾〕國家の事を辨じ、執得失を論ずるに、何ぞ徐徐として理相ひ喩(さと)さず、何ぞ切切此(かく)の如きに至るや。

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