日本大百科全書(ニッポニカ) 「中島(愛媛県松山市)」の意味・わかりやすい解説
中島(愛媛県松山市)
なかじま
愛媛県北西部、忽那(くつな)諸島の中央にある島。松山市に属す。面積21.14平方キロメートル。山頂付近は第三紀の火成岩の安山岩からなり、侵食から取り残され、円錐(えんすい)状の山地を形成し泰(たい)ノ山、大里(おおり)山をなしている。海岸の多くは領家花崗(りょうけかこう)岩の風化による白砂が沿岸流によって美しい弧状の汀(てい)線となり、海水浴、キャンプの適地。瀬戸内海国立公園に含まれる。島内では柑橘(かんきつ)栽培が行われ、忽那水軍の城砦(じょうさい)跡や懐古館(歴史民俗資料館)がある。なお中島は、古くは骨奈島(こつなじま)、忽那島と称したが、忽那氏が忽那諸島を領有したころから中島とよばれるようになった。人口3589(2009)。
[深石一夫・横山昭市]
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