志(漢字)

普及版 字通「志(漢字)」の解説


常用漢字 7画

[字音]
[字訓] こころざし・しるす

[説文解字]
[金文]

[字形] 形声
字の初形は之(し)に従い、之声。士はその楷書化した形。〔説文〕十下に「なり」と訓する。大徐新修十九文の一として徐が加えたもの。次条に「は志なり」とあるので、訓したものである。〔詩序〕に「詩は志の之(ゆ)くなり。心に在るを志と爲し、言に發するを詩と爲す」とあり、それで志を「心の之(ゆく)する」意の会意とする説もあり、〔段注〕にも之の亦声とする。古くは誌・識の意に用い、むしろ心にある意こそが初義であろう。之はもと止と同形であった。

[訓義]
1. 心にあるもの、本心。
2. しるす、心にしるす、おぼえる、かきとめる。
3. こころざし、のぞみ、ねがい、めざす。
4. しるしのもの、はた。
5. 記録する、記録。
6. 識・誌と通じ、しるす。

[古辞書の訓]
〔名義抄〕志 ココロザシ・ツクル・オモフ・ココロ・ネガフ・イタハル 〔字鏡集〕志 ツノル・コフ・イタハル

[声系]
〔説文新附〕三上に志声として誌を加え、「記誌なり」という。また〔説文〕三上(識)には「常なり」と訓する。誌・は通用の字。と同系の字で、は旗じるし、をまた常という。(しよく)に赤色の意がある。〔漢石経〕にはを志に作る。

[語系]
志・tjiは同声。止・阯tjiも同声であるから、両者の間に通ずるものがあると考えられる。

[熟語]
志意・志介・志怪・志・志格志学・志願・志気・志義・志局・志計・志向・志行志士・志識・志趣・志尚・志乗・志性・志節・志操志度・志道・志念・志望・志略・志慮
[下接語]
異志・意志・遺志志・詠志・鋭志・遠志・嘉志・雅志・快志・求志・強志・決志・言志・広志・抗志・厚志高志・降志・弱志・夙志・宿志・述志・初志・序志・尚志・心志・遂志・寸志・積志・善志・素志・壮志・喪志・志・他志・大志・達志・地志・致志・通志・志・志・闘志・同志・篤志・薄志・微志・服志・奮志・方志・芳志・報志・民志・明志・猛志・喩志・有志・雄志・憂志・輿志・養志・立志・励志・惑志

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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