東山道(とうさんどう)(読み)とうさんどう

日本大百科全書(ニッポニカ)「東山道(とうさんどう)」の解説

東山道(とうさんどう)
とうさんどう

古代より東海・北陸両道の間に位置し、畿内(きない)から東方、山間の諸国を経て奥羽地方に及ぶ行政区域と、その道筋をいう。正しくは「とうせんどう」と(よ)む。『北山抄(ほくざんしょう)』(11世紀初め成立)は、東山道を山乃道(やまのみち)・東乃道と称している。『日本書紀』は、景行(けいこう)天皇の55年、彦狭島(ひこさしま)王を東山道15か国の都督(ととく)に任じたと記しているが、当時いまだ分道の制はなかった。700年(文武天皇4)巡察使が東山道に派遣されたころ、七道が分置されたようで、東山道は近江(おうみ)、美濃(みの)、飛騨(ひだ)、信濃(しなの)、武蔵(むさし)、上野(こうずけ)、下野(しもつけ)、陸奥(むつ)の八か国をさしたが、その後出羽(でわ)を加え、武蔵を除いた。1868年(明治1)陸奥・出羽をそれぞれ分けて七か国としたため、東山道は15か国となる。なお、東山道の道筋は中路で、各駅には馬10疋(ぴき)を定置した。

丸山雍成

『『古事類苑2 地部一』(1970・吉川弘文館)』


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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